一畑電車(島根県出雲市)は8月下旬から、終電後の営業線路を使った体験運転会を始める。同社によると、営業線路上で体験運転会を開くのは全国初だという。冬季を除き、月1回程度のペースで開いていく。

 松江市内で30日にあった沿線自治体との「一畑電車沿線地域対策協議会」で、同社が計画を明かした。

 同社は2001年に、鉄道事業者としては全国で初めて車庫用線路で体験運転会を実施。11年からは雲州平田駅(出雲市)に専用線を設けて、体験運転会を開いている。近年、各地の鉄道会社が体験会を開くなか、新たな集客策として営業線路上での体験会を計画。国土交通省の了承も得たという。

 計画では、松江しんじ湖温泉駅(松江市)構内の約200メートルの区間で、終電後の午後10時~午前0時に実施。参加者は運転席に乗り込み、無線でやりとりしたり、信号機を確認したりしながら往復する。

 参加できるのは18歳以上で、雲州平田駅で体験運転をある程度経験した人。1回あたり6人程度を募る予定だ。開催日時や参加料、参加資格などの詳細は、近く同社のホームページで公表する。(堀田浩一)

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