関西電力は北海道南部の松前町沖で、洋上風力発電施設の設置を検討していると発表しました。

 7月31日、環境影響評価法に基づき「計画段階環境配慮書」を経済産業大臣と北海道の鈴木直道知事に提出しました。

 「計画段階環境配慮書」は8月1日から9月9日まで関西電力のホームページなどで公表し、地域住民や地元行政機関の意見を聞き取り、事業を始める可能性を検討します。

 関西電力によりますと、松前沖の海域に、1万4000キロワットから2万2600キロワットの風力発電設備を15基から25基設置する方針で、発電出力は最大で計36万キロワットになります。

 北海道によりますと、北海道内にある洋上風力発電設備は石狩湾新港のみで、発電出力は11万キロワットです。

 風力発電設備は松前沖の南北25キロにわたって置く予定で、設置する海域面積は23キロ平方メートルです。

 関西電力はゼロカーボン社会の実現に貢献しようと再生可能エネルギーの普及・拡大に取り組んでいて、2040年までに国内で500万キロワットの新規開発、累計で900万キロワットの開発を目指しています。

 2023年2月には石狩市沖に130基(発電出力178万5000キロワット)を設置する方針を発表していて、関西電力の北海道内の洋上風力発電計画としては松前沖が2例目です。

 現時点では事業の可能性を検討している段階で、松前での着工や稼働までの具体的なスケジュールは決まっていません。

 関西電力は「環境保全に十分に配慮し、事業実施の可能性などの検討を進めていく」としています。

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