週末、長野県内各地で夏祭りが行われました。長野市の「長野びんずる」は、日中のイベントや屋台を充実させ、多くの市民でにぎわいました。一方、松本市の「松本ぼんぼん」では、2025年2月に閉店する「松本パルコ」の連が22年ぶりに参加し、感謝の踊りを披露しました。


市街地に出現した巨大プールにー。魚と触れ合える水族館も。3日、最高気温が36度まで上がった長野市では、夜の「びんずる踊り」の前から多くの家族連れでにぎわいました。

プールにいる子:
「暑い。(プールの遊びどうですか?)楽しい」

コロナ禍前の熱気を取り戻すため、多くの市民に街に繰り出してもらおうと、今年は昼間のイベントや屋台の出店などを充実させたということです。

蒸し暑さが残る中、午後6時半にびんずる踊りスタート。


2023年より25連多い112連およそ5500人が参加しました。

大人の参加者:
「みんなで声を合わせるところが一番楽しかったです」

こちらは、中学生以下の「子ども連」。
実行委員会は、子どもたちの参加を増やそうと、出張指導に力を入れていて、今年は14連が参加しました。

子ども連参加者:
「周りの人たちと一緒に盛り上がってとても楽しかった」


一方こちらは、50回目を迎えた「松本ぼんぼん」。128連およそ7000人が参加しました。

女性の参加者:
「楽しいです。(どんなところ頑張ってますか?)掛け声!」

男性の参加者:
「楽しいですね。めちゃくちゃ暑いですけど、それを吹き飛ばすようないい踊りができている」


今年、特別な想いで祭りに臨んだ連がありました。

2025年2月末に閉店する「松本パルコ」の社員やテナント従業員などによる「松本PARCO連」です。

店の営業があり、参加者が集まりにくかったため、しばらく参加していませんでしたが、今年22年ぶりに参加を決めました。

呼びかけたのはテナントで店長を務める伊藤季巳可さん(33)です。

参加を呼びかけた伊藤季巳可さん:
「パルコが閉館するに伴って、その感謝の気持ちを伝えたいなって」


感謝の気持ちを込めた踊りをー。

7月下旬から仕事の合間に集まり、手の動かし方やステップの踏み方など練習を重ねてきました。

店は1984年にオープン。若者に人気でしたが、中心市街地の競争激化やECサイトの台頭、さらにはコロナ禍の影響もあって閉店することに。

「最後の夏」を迎えたのです。

本番当日はおよそ70人が参加。

松本PARCO連の参加者:
「パルコが来年の2月で最後だったので、感謝の気持ちを込めて踊りにきました」

22年前の連に参加したという人もー。

松本PARCO連の参加者:
「変わらず、すごく活気にあふれてるという印象。われわれが踊れるのも街の皆さんのおかげだと思ってるので、その熱い思いに応える気持ちで一生懸命踊ります」


参加を呼びかけた伊藤季巳可さん:
「(閉店まで)みんなで最後までがんばろうねと、皆さんにありがとうの気持ちで、最後まであきらめずに同じ音頭で走り続けたい」

40年分の感謝の気持ちを込め、およそ2時間踊り切り、最後は涙ぐむスタッフたちの姿がありました。

参加を呼びかけた伊藤季巳可さん:
「楽しかった。良かったです、みんなで踊れて」

松本PARCO・斉藤博一店長:
「(街の人が)パルコのことを少しでも覚えていただいたり、親しみを持っていただいてるんだと改めて感じました」

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