8月6日朝、岩手県奥州市の農家で牛舎がクマに荒らされる被害がありました。
現場では3日以降、同じ被害が相次いでいて、牛舎を所有する農家の男性からは不安の声が聞かれました。

内記和人記者
「クマが目撃された現場に来ています。クマはこちらの牛舎の前で連日えさを食い荒らしていたようです」

牛舎の引き戸に残されたクマの生々しい爪の跡。
引き戸のガラス部分にも無数の爪の跡が確認できます。

警察によりますと6日午前5時ごろ、奥州市胆沢若柳で農家の60代男性が家の外に出たところ、所有する牛舎のそばで体長1mほどの成獣とみられるクマ1頭を発見しました。

男性によりますと、クマは牛舎の引き戸のパネルを剥がし、中に置かれていた金属製の餌箱を外に引き出していて、男性に気付くと北側の斜面へ逃げていったということです。

牛舎の中にいた繁殖用の牛約20頭に被害はありませんでしたが、餌箱にあった牛の餌重さにして約100キロ分が食べ散らかされていました。

被害を受けた農家の男性
「(餌箱に)頭を入れていた。こういう感じで」

この農家では8月3日以降6日朝のものも含めて同様の被害が合わせて4回あり、4日からはクマが来ないよう夜間にラジオをつけていましたが効果はありませんでした。

連日訪れるクマに男性は不安を口にします。

被害を受けた農家の男性
「まだ餌で済んでいるからいいけど牛がやれられたら大変。ここに来るのがおっかなくなった」

現場は東北自動車道・奥州スマートインターチェンジから北西に10kmほどの山間部で、7日牛舎のそばにはわなが設置されることになっています。

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