沖縄県本部町の沖縄美(ちゅ)ら海水族館で5日、珍しいブラックマンタの赤ちゃんが誕生した。飼育下での繁殖成功は世界初という。
ブラックマンタは、世界の熱帯海域に生息するエイの仲間「ナンヨウマンタ」の黒化個体。一般的なナンヨウマンタは背中が黒く腹は白いのに対し、ブラックマンタはメラニン色素が過剰に多く、腹も含めて全身が黒い。ナンヨウマンタからごくまれに生まれ、世界的にも目撃例の少ない珍しいマンタだという。
同館は2015年12月から世界で初めて、今回母親となった雌のブラックマンタを飼育展示していた。赤ちゃんマンタは幅160センチ、体重42キロほどで、同館魚類課長の河津勲さんによると、同館で過去に生まれたナンヨウマンタと比べて少し小さめという。
赤ちゃんマンタは現在、同館のバックヤードの水槽で飼育されている。健康状態は良好で、数日後には餌を与え始める予定。展示が決まり次第、同館ウェブサイトで告知される。【井出礼子】
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