前橋駅開業140周年イベントについて説明する人見JR前橋駅長(9日、前橋市役所)

JR東日本と前橋市は、JR前橋駅(同市)の開業140周年を記念するイベントを24日に催す。同駅や市役所を会場に開業以来の歴史を振り返る展示を行うほか、全通135周年を迎えた両毛線の記念ロゴをヘッドマークとして付けた列車の運行も始める。

イベント会場では旧駅舎の模型や絵画のほか、過去に駅で使っていたグッズなどを展示する。スマートフォンで使う群馬県の次世代移動サービス「GunMaaS(グンマース)」の利用を促進し、駅の北口広場でバスの乗り方教室を開くほか、中心市街地のバス乗り放題券をプレゼントして公共交通をアピールする。

両毛線135周年ロゴを付けた列車は1編成。24日から12月26日まで運行し、両毛線のほか、同型の車両が走る群馬県内の上越線、吾妻線、信越線にもお目見えする。24日は前橋駅で小川晶市長とJR東日本・前橋統括センターの人見紀彦前橋駅長による出発式が行われる。

「両毛」と呼ばれる群馬県東部と栃木県南西部を結ぶ両毛線は、地域の主力産品だった生糸や織物を運ぶため、明治中期に民間資本で建設された。

1883年に上野〜熊谷間を開業した国内初の私鉄である日本鉄道(後に国有化、国鉄)は、翌84年5月に高崎まで延伸。同年8月には現・前橋駅と利根川を挟んだ対岸に位置する初代・前橋駅(旧・内藤分停車場)まで延伸した。一方、88年5月に栃木側から小山〜足利間を開通させた両毛鉄道は群馬方面に路線を順次延伸し、89年に現・前橋駅まで延伸。日本鉄道も利根川に架橋して現・前橋駅に乗り入れ、現在の両毛線が全通した。

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