毎年2月に発表され盛り上がりを見せるラーメンの年間消費額のランキング。2023年まで2年連続で山形市が日本一になったことは知ってのとおりで、8月6日、2024年6月までの中間の数字が発表された。ライバルは変わらず新潟市だが、山形市が大きくリードしている。

「今年は1月から勝っている状態」

毎年2月、総務省の家計調査の1つの項目として発表される、1世帯当たりのラーメンの年間消費額。

2023年は山形市が1万7593円で、過去最高額を更新し1位。2位は新潟市で1万5224円、山形市は約2300円の差をつけ2年連続で日本一になった。

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そして、2024年1月~6月までの上半期の数字が8月6日に公表され、現在1位は山形市で9834円。2位はやはり新潟市で8110円と、中間発表にも関わらず約1700円もの差をつけて山形市がリードしている。

山形市ブランド戦略課・樋口修課長補佐は「去年は前半の半年間は新潟市に負けていた。7月以降に盛り返した。今年は1月からほぼ勝っている状態」と、現状について説明する。

山形市とライバル・新潟市の2023年の月別の消費額の推移を見ると、上半期に大きな差はなかったが、夏場になって猛暑だったこともあり山形市は名物「冷たいラーメン」の消費が伸びた結果、8月になって累計で首位に立った。

一方、2024年の上半期を見ると出だしの1月に山形市が大きな差をつけた。2月・3月はわずかな差だったが、5月以降は再び差をつけて山形市が上回っている。
その結果、冷たいラーメンでスパートをかける夏場を前に新潟市を大きくリードしている状況。

樋口課長補佐は「去年からずっとプロモーションした効果があって伸びた。“山形と言えばラーメン”とさらに定着したこともあって、みなさんにラーメンを食べてもらっていることが大きな理由」と、消費が伸びた要因について冷静に分析する。

異常な暑さが追い風に?

厳しい暑さとなった8月14日も、山形市のラーメン店は開店後すぐに全てのテーブルが埋まり、これぞ「ラーメンの聖地、山形市」といった様子に。

満席の店内

アツアツのラーメンに加えて「冷たいラーメン」を注文する人も多くいた。

福島から山形市の親戚の家に来た家族は、全員が冷たいラーメンを注文。子どもたちもペロリ!

山形の名物の味に「冷たいからすぐに食べられるし、さっぱりしておいしい」と大満足の様子!

この冷たいラーメン、ここ数年の異常な暑さによってお客さんが頼む時期も早まっているという。

城西金ちゃんラーメン・荒木英之さん:
3月末ぐらいから言われる。前は連休(GW)後に出していたが、今は連休前の4月末から出すようにしている。早まっている。

この冷たいラーメンの「需要の前倒し」も、本格的な夏前にラーメンの消費が伸びた要因かもしれない。

このまま行けば山形市が断トツの1位で3連覇達成だが、樋口課長補佐は「実は新潟市も山形市に対抗してか、ラーメンガチャやラーメンパンフレット、新潟市も盛り上がっているので油断せずにいきたい」と、最後まで戦い抜く構えだ。

山形市は7月・8月・9月と冷たいラーメンで一気に伸びていくので、断トツの1位に期待してしまう。油断せずラーメンを食べていきたい。

(さくらんぼテレビ)

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