夏の甲子園、島根代表・大社は長崎・創成館と対戦、夏の大会では107年ぶりとなる2勝目を挙げました。
スタンドには大応援団、多くのOBが後輩の活躍を後押ししました。

馬庭投手が最後のバッターを空振り三振に切って取りゲームセット。
その瞬間、1塁側のアルプススタンドで喜びを爆発させていたのは藤江信賢さん。
32年前、甲子園の土を踏んだOBです。
8月15日も好プレーでチームを助けたショート・藤江龍之介選手のお父さんです。

藤江信賢さん:
「(甲子園は)夢の舞台なので子ども達に頑張って欲しい。(1回戦)良い試合したなと声掛けしました。一致団結した良いチームだ強いチームなったと」

15日の試合前、初戦突破後の龍之介選手とのやりとりの一部を明かしてくれました。

スタンドでは、ほかにも32年前の甲子園を知るOBの姿。

野津晋二郎さん:
「待たせたねって感じです。一緒に当時のメンバーと集まりたいと思っていたので32年掛かりましたけどようやくです」

内野手としてベンチ入りした野津晋二郎さん。
膝の上には1枚の写真、当時のキャプテン・三原弘之さん。
2006年、病気のため、31歳の若さで他界しました。
後輩たちが甲子園で新たな歴史を刻む瞬間を三原さんと一緒に見届けます。

試合は延長タイブレークに突入、エース・馬庭投手を中心に「大社らしい」守りと攻めで勝ち切った後輩たちの姿に思わず…。

藤江信賢さん:
「よっしよくやった」

野津晋二郎さん:
「凄かったねと。帰ったら報告するよ。古豪から強豪になったと皆さんから呼んで頂けるように。もうすぐそこだと思います」

32年ぶりの甲子園で63年ぶりの勝利、そして107年ぶりの夏2勝。
1戦ごとにたくましさを増す大社ナイン、歴史を知るOBも期待を膨らませます。

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