根室市の花咲港では、8月16日の朝にサンマが初水揚げされた。

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その量は、2023年の140倍に達した。

地元では1匹80円で販売された。

豊漁の期待と初水揚げの様子

2024年は豊漁が期待されている。

新鮮なサンマの刺身や、脂がのってジューシーな焼きサンマが早速楽しめる。

「初水揚げされたサンマをいただきます。脂乗りと独特の苦味が合わさっておいしいです」(田中うた乃記者)

大量の水揚げと要因

サンマの水揚げ量日本一を誇る根室市の花咲港では、約1000キロ先の公海で漁をした大型船4隻が戻り、約67トンが初水揚げされた。

2024シーズンは小型船から順次解禁していた出漁を一斉に解禁し、大型船が例年より10日早く出港したこともあり、2023年の140倍の水揚げ量となった。

魚体も大きめである。

「去年よりはいい。若干いい。今後に期待したい。美味しく食べてもらいたい」(漁業者)

競りの最高値は1キロ当たり724円で、過去最高値を記録した2023年の1キロ140,400円を大幅に下回った。

台風の影響で本州方面に運べなかったことが、価格低下の要因となったという。

市内での販売と消費者の声

市内の鮮魚店では1匹80円で販売され、買い物客からは次のような声が聞かれた。

「思ったより小さい魚がいない。まあまあかな。(漁獲)トン数が上がって値段も高い安いはあるが、またサンマで盛り上がってもらいたい」(魚信 浅野昌英 社長)

「なめろうにしたり、シンプルに焼いて食べたい。すごい新鮮、ちょっと細いのかな」

「これくらいの値段なら家族で食べられる」

「焼いて食べたい」

専門家の見解と今後の予測

この豊漁について専門家は。

「西側、日本の近海で漁場がちゃんと形成されたのが最大の要因」(水産研究・教育機構 冨士泰期 主任研究員)

冨士氏によると、今年は日本近海の西側でサンマが多く分布しており、魚体も大きかったのが要因だという。

2024年10月までは好調な水揚げが期待できるが、11月以降は沖から来るサンマは少なく、魚体も小さめで、水揚げ量が伸びない可能性があるという。

8月17日の水揚げは16日を大きく上回る約500トンが見込まれており、札幌市などでも販売される予定だ。

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