埼玉・宮代町の東武動物公園で、窓越しから掃除する飼育員をじっと見つめているサルがいた。
飼育員がシシオザルの部屋を掃除する際、まるで監視しているような様子でのぞき込んでいるという。
その理由は、掃除したあとにもらえるご飯だった。
飼育員を見つめる“視線”の正体
埼玉・宮代町の東武動物公園で、12日午前9時半ごろ、取材班は奇妙な出来事の真相をとらえた。
動物園内のとある部屋で、飼育員は何者かに監視されているような気がするという。
飼育員は「掃除をしていると視線を感じますね…」と話す。
実は、取材中も監視が続いていて、窓に「何か」のカゲが動く。
取材班は正体を探るため、小窓の前に張り込んだ。
その正体は、左の前足で窓をおさえながら中をじろじろと見るシシオザルのシーラくんだった。
中の飼育員を何度も確認する姿は、まるで飼育員が仕事をちゃんとしているのか監視しているかのようだ。
監視の理由は…ごはん待ち!?
シーラくんは何を気にしていたのか、飼育員に尋ねてみると、「掃除したあとにご飯がもらえるとわかっているので、それをのぞき込んで、監視している様子ですね。ごはんが欲しくてたまらないんでしょうね」という。
飼育員に向けられる視線は、「ごはん」が理由だったのだ。
実は、のぞき込んでいた部屋は、シーラくんがご飯を食べたり寝たりする場所だ。
シーラくんは部屋を掃除している間は、外の展示場で待機する。
その間が、監視タイムになるという。
飼育員がシーラくんを見るはずの小窓が、この時だけは、シーラくんが監視する窓になる。
東武動物公園の飼育係・染谷真理奈さんは、「見られているなっていう視線をすごく感じるので、ちょっとやりづらいです。でも面白さが勝ちますね。ちょっとおじさんっぽいというか…。早く掃除終わらせなきゃって、楽しくなります」と話し、状況を楽しんでいるという。
シーラくんの監視は、効果抜群のようだ。
(「イット!」 8月14日放送より)
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