進む少子化の一方、好調な販売を続けるのが“ランドセル”だ。来年春の入学に向けて真っ只中の“ラン活”を追いかけた。
なぜ売り上げを伸ばしているのか?
福島テレビ・宮下真結子記者:「こちらの百貨店で取り扱っているランドセルメーカー、約8割がコロナ禍以降、年々値上げしているということです」
3月下旬から特設の売り場を展開する福島県郡山市の「うすい百貨店」。2025年春の入学に向けたランドセル選びが早くもピークを迎えようとしている。
子どもはランドセルを背負って「(どう?良い感じ?)いい感じ」と話す。
原材料価格の高騰もあり、価格は年々上がっていて、2024年の売れ筋は7万円前後。10万円前後の高価格帯も好調ということだ。
少子化の影響で来店者数が減少する中でも…。
うすい百貨店の奥野響紀さんは「よりお子さんやお孫さんにより良いものを使ってほしいというお気持ちから、(お客様の)単価が上がってますので、売上自体は上がっています。ここ数年で毎年、売り上げがアップしておりまして、今年は現時点で、前年に比べて約130%で推移しております」と話す。
少子化にもかかわらず拡大するランドセル市場。
4月21日郡山市で行われた出張販売には、家族連れなど450組が訪れ“熱気”に包まれていた。やはり、目立ったのは多世代での参加だ。
男の子の祖父は「おじいちゃん、おばあちゃん、ひいおばあちゃんで来ました。ひいおばあちゃんがランドセルを買ってあげたいって言うんで、きょうは来ました」という。また、女性は「孫の買い物。ランドセル買いに来ました。(背負っていると見てどうですか?)成長を感じますね、本当に。来年が楽しみです」と話す。
家族の貴重な思い出づくりにもなっている“ラン活”。
ランドセルメーカーの担当者も今後の成長に期待している。
土屋鞄製造所の千原英梨さんは「ランドセルを早くからみなさんでじっくり検討されたいという、ご家族の熱というのは高まってきているように感じていますので、ランドセル業界・商戦としては非常に盛り上がっているかなと思います」と期待を寄せた。
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