岩手県平泉町の世界遺産「中尊寺」で20日、金色堂の建立900年を祝う法要が開かれた。気温30度を超える暑さのなか、普段はつかれることのない旧鐘楼の釣り鐘(県指定有形文化財)が特別につかれ、僧侶らが本堂から金色堂へと続く境内を練り歩いた。
金色堂は、中尊寺創建当初の姿を今に伝える貴重な建造物で1124年、奥州藤原氏初代清衡公によって上棟された。8月20日は、金色堂の棟木に記された建立(上棟)の日にあたる。
中尊寺の堂塔の中でもとりわけ意匠が凝らされ、極楽浄土を表現しようとした清衡公の願いにより、往時の工芸技術が集約されている。
奥山元照貫首は、法要後のシンポジウムで「清衡公の思いが込められた金色堂。当時の祈りを理解し、清衡公の志を伝えていく使命を私たちは持っている」と述べた。(三浦英之)
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