妊娠が確認されたのは、広島市安佐北区の安佐動物公園で飼育されているメスのマルミミゾウの「メイ」、推定25歳です。
マルミミゾウは、アフリカの熱帯雨林にすむ小型のゾウで、世界でも3頭しか飼育されていないとされ、安佐動物公園では、このうちの2頭のメスの「メイ」とオスの「ダイ」を飼育し、繁殖を目指してきました。
2022年11月から2頭は発情期にあわせて断続的に同じエリアで過ごし、2023年12月に交尾が確認されたあと、「メイ」の血液中では、妊娠の兆候を示すホルモンの濃度が高い状態が続いたということです。
このため、8月14日にエコー検査を行ったところ、「メイ」の子宮の中に生まれる前の赤ちゃんが映っているのが確認できたということです。
安佐動物公園によりますと、マルミミゾウの妊娠が確認されたのは、国内で初めてだということです。
ゾウの妊娠期間は通常、20か月から22か月とされ、「メイ」の出産予定は、順調に行けば2025年の8月から10月の間になるということです。
安佐動物公園の飼育員の栗原龍太さんは「世界的に珍しいことであり、うれしい気持ちですが、無事に産まれてくれるかという不安もあります。出産に向けて今後、万全の態勢を整えていきます」と話していました。
動物公園を訪れた人は
安佐動物公園を訪れた人たちからは期待の声が聞かれました。
島根県から来た小学5年の男の子は「妊娠しているゾウを初めて見ました。赤ちゃんを産むところも見てみたいです」と話していました。
広島市安芸区から来た20代の女性は「ゾウの赤ちゃんを見たことがないので、来年が楽しみです。絶対に見に来たいと思います」と話していました。
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