陸上自衛隊V22オスプレイ1機が21日午後4時40分ごろ、札幌市の丘珠空港に着陸した。札幌の上空を陸自のオスプレイが飛行するのは初めて。

 オスプレイをめぐっては昨年11月に鹿児島県・屋久島沖で米軍オスプレイが墜落する事故が起きており、市民から不安の声もあがっていた。

 札幌市はこの日までに、北海道防衛局に市への十分な情報提供や安全管理の徹底などを求める緊急要請を行い、「国として責任をもってしっかりと対応する」などとの回答を得ていた。ただ、秋元克広市長は21日の定例会見で、「飛来ルートなどは示されていない」「(市民の不安が解消されるほどの)十分な情報提供がなされていないという認識だ」などと批判した。札幌市内では市民らが抗議の声をあげる動きもあった。

 22日には丘珠駐屯地―帯広駐屯地―旭川駐屯地、23日には旭川駐屯地―木更津駐屯地を飛行する。人員輸送や離発着訓練が目的という。(原知恵子)

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