岩手県内のイノシシによる農作物への被害額が、2023年度6000万円余りと過去最大になったことが8月21日、県の会議で報告されました。
県では可能な限り捕獲を推進するとしています。
21日はイノシシの管理について検討する県の会議が開かれ学識経験者などが出席しました。
会議では2023年度イノシシによる県内の農作物被害額は6000万円余りで、前の年を約1900万円上回り過去最大となったことが報告されました。
捕獲頭数も2023年度は1614頭と前の年の1.6倍に達していて、以前宮城県が北限とされていたイノシシがすでに岩手県内に定着したと考えられるということです。
会議では目標は設定しないものの2024年度も可能な限り捕獲を推進し、農地などへの侵入防止柵の設置も進める方針を確認しました。
県自然保護課 酒井淳総括課長
「農業被害については一貫して増加傾向にあるので、捕獲に関しましては可能な限り捕獲するということで取り組みたい」
一方21日はシカの管理についての協議会も開かれ、2023年度の農作物被害額は2億4000万円あまりと前の年から約3000万円減少したことが報告されました。
捕獲頭数が増えたことなどが要因と考えられていて、県では2024年度も2023年度と同じ2万7000頭を目標に捕獲を進める方針です。
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