本物そっくりに再現された津ノ井駅と周辺=鳥取市若葉台北1で、渕脇直樹撮影

 身近な公共交通機関に親しんでもらおうと、公立鳥取環境大学(鳥取市)の学生サークル「交通研究同好会」が、最寄り駅であるJR因美線の津ノ井駅と周辺の町並みを150分の1スケールのジオラマに再現した。看板の文字や自販機、畑の畝もリアルに表現した。

 ジオラマは縦30センチ、横175センチ。線路もあり、実際に特急列車スーパーはくと(2両編成)の模型を走らせることができる。15人の部員が6月から現地で写真撮影するなど調査し、木造瓦ぶきの駅舎や周辺の電気店、集合住宅を厚紙で作った。植栽はスポンジを活用した。実際の色に近づけるため、模型店の店主と何度も相談したという。

 6日に地元小学生らを招いて学内で完成のお披露目をし、子供たちは模型の列車を走らせて歓声を上げていた。ジオラマは市内の交通関係のイベントなどに貸し出す予定。同好会の竹村和晃部長は「制作では新たな発見もあった。鉄道の利用増につながれば」と期待している。【渕脇直樹】

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