危険な盛り土の規制を強化する「盛土規制法」が2025年5月から本格的に運用されるのを前に、理解を深めてもらおうという出前講座が8月23日に岩手県岩手町で開かれました。

これは県都市計画課が県内で初めて開いた出前講座で、23日は岩手町の佐藤建設の従業員10人が参加しました。

「盛土規制法」は3年前の7月に静岡県熱海市で起きた大規模な土石流を受けて危険な盛り土の規制を強化するため2023年5月に施行されました。

この法律では盛り土の崩落により人や住宅に被害が出るおそれがある場所を自治体が「規制区域」と指定することになり、工事業者はその区域で盛り土などをする場合許可を取る手続きが必要になると説明されました。

県内は全域が規制区域となる予定で、許可にあたっては土地所有者の同意や周辺住民への事前周知などが要件になるということです。

県では2025年5月から法律を運用できるよう準備を進める方針です。

佐藤建設 白籏強志工務部長
「我々建設業としても盛り土とか土砂を扱う仕事が多いから、災害とかにならないような対策していかなければならない」

この出前講座は佐藤建設の要望を受け実施されたもので、県では今後も各地で出前講座を開いていきたいとしています。

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