岩手県盛岡市にある犬の訓練施設には犬の障害物競走「アジリティー」の世界大会に日本代表として出場する犬たちがいる。
犬の障害物競走「アジリティー」は、飼い主と犬がチームを組み様々な障害を乗り越えてポイントを競う競技だ。
盛岡市にある犬の学校「ドッグファームSHINYA」の所長・新屋一巳さんは、2匹の愛犬と2024年10月にベルギーで行われるアジリティーの世界大会に日本代表として出場する。
ドッグファームSHINYA所長 新屋一巳さん
「コーギーがクレアで、ボーダーコリーがリンカ。クレアはいつでも活発で元気。アジリティーが大好きな子ですね」
「リンカはスピードもあってやる気まんまんなんですが、少しおっちょこちょいなところもある」
この秋、ベルギーで行われる世界大会に出場する新屋さんとリンカとクレアに世界レベルのアジリティーを見せてもらった。
アジリティーのコースは100mから220m。
最大22個の障害物が設置され、速く正確に走り抜けることが求められる。
それぞれの障害物には、通過する順番と向きが定められており、本番ではそれを間違ってしまうと即失格となる。
この日は海外で行われた大会と同じコースを用意し世界基準で練習を行っている。
ドッグファームSHINYA所長 新屋一巳さん
「この競技は犬が常に楽しくないとベストパフォーマンスが出せない。喜んで夢中になっていないと犬も速く走れない。そこを追求していく競技」
新屋さんは犬の訓練を行う仕事を始めて35年以上のベテランで、家庭で飼っている犬だけではなく救助犬や警察犬も訓練してきた。
これまでたくさんの犬たちと関わってきた新屋さんだが、「教えるパターンは自分の中では持っているが相手は生き物。その犬にとってどのような方法が一番いいか常に考えている」と楽しさと共にアジリティーの難しさを語った。
ドッグファームSHINYA所長 新屋一巳さん
「とにかく時間があるときはブラッシングしたり歯ブラシしたり、うちの中で遊んであげたりしている」
「ドッグファームSHINYA」でのアジリティー訓練は、愛犬が一定の基礎訓練を受けたあと飼い主も含めたトレーニングとなる。
西島芽アナウンサーも特別に訓練中のトイプードル「ブラン」をパートナーにアジリティーを体験させてもらった。
出だしは好調だったが、そのスピードと指示のタイミングが中々合わせられない。
慣れているブランに引っ張ってもらいなんとかゴールできた。
アジリティーは犬と人との信頼関係が必須で、楽しさはもちろんだが難しさも痛感した。
クレアとリンカは10月のベルギーで行われる世界大会に向けて熱い中も日々練習に励んでいる。
ドッグファームSHINYA所長 新屋一巳さん
「今よりもちょっとだけ良くなればいい。日々コツコツやったことが成果につながると思っている。緊張も楽しみながらやっていきたい」
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。