まもなく夏休みが終わり、多くの学校で学校が再開するが、この時期は生活リズムの乱れなどから子どもたちの体調や気持ちに影響が出やすい時期だ。子どもの心身に表れる異変のサインや対策について医師に聞いた。

夏休み明けに増える“子どもの不調”

旅行に行ったり、友達と遊んだりと今年も各地で夏休みを満喫する子どもたちの姿が見られたが、この期間に生活リズムが崩れていないだろうか。

まもなく夏休みが明け、多くの学校で授業が再開するが、この夏休み明けに注意したいのが子どもの体調や心の変化だ。

子どもに変化起きやすい夏休み明け
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新潟県長岡市にあるエールホームクリニックの澁谷裕之医師は「食欲がなくなったり、学校が始まるなと思うとお腹が痛くなったり、そういったことは色々起きる」と話す。

また、生活リズムの変化や学校であった負担やストレスを思い出すことで、夏休み明けに学校に行きたがらない子どもが増えるという。

エールホームクリニック 澁谷裕之 医師

「新しく始まるというところで緊張感が出たり、子どもなりのストレスを感じたりとか、そういうことは普通に起こりえるんだと思う」

中には、頭痛やめまい、だるさや朝起きられないと言った「起立性調節障害」が要因となるケースも。

元気がない・話をしない…“異変のサイン”

こうした子どもの異変を感じるサインについて、澁谷医師は「元気がない、話をしなくなるとか、ちょっとぐったりするとか、お腹が痛いと言い出したりとか、普段と少し違ったところに目を配ってあげるとわかりやすいのかなと思う」と話す。

澁谷医師は、元気がない・無気力・集中力や意欲の低下・疲れやすい・腹痛や食欲がないなどといった症状は子どものSOSのサインの可能性があると指摘。

こうしたサインが出た際や、「学校に行きたくない」と言葉にした際には無理に学校に行かせてはいけないという。

異変みられたら「話を聞いてあげて」

「体の症状が出ていたりとか、本当に元気がない時に無理に学校に行かせるとかは絶対することなく、まずは話を聞いてあげて、そこで必要だと思ったらスクールカウンセラーや専門の人に相談してみたり、時間をかけてじっくりやっていく気持ちが大事なのかなと思う」

無理に学校に行かせるのはNG

夏休み明けは子どもが体調や気持ちに影響を受けやすい時期と認識をした上で、対策をとることが重要だ。

「少し夏休みが終わる前に夏休み前の生活に戻してあげること。あとは日常的によく子どもを見て、話をして、コミュニケーションをとってほしい」

(NST新潟総合テレビ)

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