今季のワイン仕込みが26日、宮崎県五ケ瀬町の第三セクター「五ケ瀬ワイナリー」で始まった。生産者が丹精込めたみずみずしいブドウが次々に搾られ、ワイナリーに甘酸っぱい香りが漂った。仕込みは10月末まで続く。
町内の契約農家約30戸が計約9ヘクタールで、原料となるナイアガラなど8種のブドウを栽培。今季は80トンの収量を見込み、720ミリリットル入りボトル換算で年間約8万本の生産を目指す。
この日は安全祈願祭の後、従業員がロゼ用の品種・キャンベルアーリーを機械に入れて搾汁した。新酒は10月19日の解禁日から発売する。町ぶどう生産組合の西山良史(よしふみ)組合長(62)は「成長期に雨が少なく出来は上々。甘みと酸味のバランスが良いブドウになった」と太鼓判を押す。
ワイナリーは標高約600メートルの高地に位置。2005年から農業・観光振興のために山間地の寒暖差を生かし、地場産ブドウを使った本格ワインの自家醸造に取り組んでいる。【重春次男】
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