各地に甚大な被害をもたらした7月の大雨から1カ月がたった。県内ではこの大雨で3人が犠牲となった。あの日、私たちの「当たり前の日常」が奪われた。

きょう(26日)午前8時、新庄市本合海の市道では近くに工業団地があるため比較的多くの車が行き交っていた。

ちょうど1カ月前の朝、この市道の周辺には信じられない光景が…。
7月25日の夜、はん濫した川の流れが市道にも押し寄せ、車3台と救助要請を受けて向かったパトカー1台が流され、ともに20代の警察官2人が亡くなった。

(リポート)
「車は通れるようになりましたが、道路のわきには流れ着いたかなりの量の木や枝が残っています。道路の反対側、ちょうどパトカーなどが流された場所です。ゴロゴロとした石を含む大量の土砂・壊れた側溝がたい積していて、1カ月前の激しい雨の跡が残っています」

当時、新庄市には特別警報が出されていた。過去の大雨で田んぼが浸水したことはあったが、道路まで水が上がったのは初めて。
近くに住む人は「あんなことが起きるんだ」と教訓にしたいと話していた。

(リポート)
「この1カ月間、何度かこの場所に来ていますが、そのたびに思うのは、『どうして、県内のどこにでもあるようなのどかな田園風景の中で2人の命が奪われたのか』ということ。あらためてこの場所に立ってみても不思議でなりません。と同時に、記録的な大雨・経験したことがない雨は、“日常を危険な非日常に変えてしまう”ということ。そして、最大級の警戒が必要だと痛感させられます」

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