1

 9月27日の投開票が決まった自民党総裁選。事実上日本の総理大臣が決まる総裁選は立候補者12人が乱立する状況となっている。

【映像】麻生氏・菅氏の“推し候補”は?(図で解説)

 政治ジャーナリストの青山氏は今回の総裁選のもう一つの側面について「第一に次の選挙に勝てる顔選び。第二に麻生氏と菅氏のキングメーカー覇権争い」と、岸田総理誕生の立役者で自民党を牛耳る麻生太郎副総裁と、岸田氏から退陣に追い込まれた経緯がある菅義偉前総理の動きが注目すべきポイントだと分析した。

 青山氏は「派閥の影響力というのはだいぶ減ったが、間違いなく残っていて、まだ過渡期」として「麻生派を持っている麻生氏と、菅氏を慕うグループがあり、菅氏のところにはいま二階派も一緒に行動しようとなっている。ある一定の議員票を動かせるので、この2人がどっちにいくかは非常に大きい」「しかもこの2人は仲がよくない」と解説。

 もし小泉進次郎氏と石破茂氏の決選投票になった場合については「麻生氏が石破氏に乗るしかない、というケースも出てくるかもしれない」と予想した。

 さらに、麻生グループ、菅グループそれぞれの候補者が決選投票に残れば推しやすいだろうと語り、小泉氏については「齋藤(健)氏と菅氏は直接影響ないが、小泉氏と齋藤氏は同期で実はものすごく関係が深い。こういった関係もあり、もし齋藤氏が出馬できなかった場合、20人集まらなかった場合は小泉氏の支援に回るとみられる」と説明した。

 麻生派から決選投票で2人が争う展開はないのか。「いまの状況だと、小泉氏と石破氏が2トップで走っているのでなかなか考えにくい状況」として、河野太郎氏や小林鷹之氏ら、他候補がどう伸びてくるかも焦点になるとコメント。

 決選投票の終盤は「ベテランや派閥の力があっても『勝ち馬に乗るんだ』という戦いになる。最初の投票が終わって、決選投票のあいだはまったく時間を作らない。だから『誰が残りそうか』を前日までに必死にみんなで分析して、決選投票で3位以下がどっちに乗るかという激しい戦いが当日まで続く」「負けた側が冷や飯を食うことになる」と解説した。

 派閥による締め付けがないため、議員票の行方がわからないとする青山氏は「地方票がどういう出方をするかを必死で調査する。もちろん票は明らかにならないが、そこの読み合いが勝負の分かれ目」と語った。

(『ABEMA的ニュースショー』より)

・【映像】候補者12人の人気順がわかる図・【映像】岸田総理に“大激怒”の麻生太郎氏・国民的人気抜群の石破茂氏、党内で不人気の理由を元議員が証言「男気もないし仕事もできない」・裏金問題はスルーしたい12人の候補者たち…最も総裁に近いのは?自民総裁選・【映像】“森喜朗氏から100万円” 田中真紀子が語る衝撃エピソード

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。