長崎市の長崎ペンギン水族館で、ペンギンが“ペコリ”と礼儀正しくおじぎをする姿がカメラにとらえられた。
実はペンギンがおじぎをするのは、「ディスプレー」と呼ばれるコミュニケーションの一種で、恋人同士の愛を深めるために行われるという。

“ペコリ”礼儀正しいペンギン?

長崎市の「長崎ペンギン水族館」で撮影されたのは、向かい合って深々と頭を下げ、何度もおじぎをするジェンツーペンギンの姿だ。

ウロウロするペンギン(映像提供:長崎ペンギン水族館)
この記事の画像(11枚)

しかし、さすがに飽きてきたのか、左の子はウロウロ。
岩から飛び降りて移動したものの、また、ペコリ。
40秒間で、少なくとも5回はおじぎをしていた。

おじぎは“コミュニケーション”

礼儀正しくあいさつをしているのか、それとも何か悪いことをして謝っているのか。

おじぎの真相を飼育員の小塩祐志さんに聞いてみると、「専門用語で『ディスプレー』という言葉がある。ジェンツーペンギンのペア同士の絆を深めるようなコミュニケーションとして使われている」という。

おじぎはペンギンのコミュニケーション(映像提供:長崎ペンギン水族館)

実はおじぎをしていたのは、恋人同士のペンギンだ。
「ディスプレー」と呼ばれるコミュニケーションを取る行動で、愛を深めていたのだ。

飼育員にアピールするペンギン(映像提供:長崎ペンギン水族館)

中には、飼育員のことが大好きで、後ろから追いかけては、おじぎでアピールするペンギンの姿も見られた。

けなげに頭を下げるペンギン(映像提供:長崎ペンギン水族館)

飼育員から返事がもらえなくても、諦めずにまたペコリとおじぎをしていた。

表情豊かな「ディスプレー」

この「ディスプレー」は、ペンギンの種類によって、さまざまなしぐさがあるという。

トランペット鳴きをするペンギン(映像提供:長崎ペンギン水族館)

例えば、体の大きなキングペンギンは首を長く伸ばして、「アーアーアー」という大きな鳴き声を上げ、通称「トランペット鳴き」でアピールする。

鳴き声に答えるペンギン(映像提供:長崎ペンギン水族館)

すると隣にいたペンギンも「アーアーアー」と、大きく鳴いて返事をしていた。

「ディスプレー」は絆を深めるためだけでなく、縄張りを主張する際にも行われるなど、ペンギンにとって大切なコミュニケーション方法だという。
(「イット!」 8月27日放送より)

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(11枚)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。