“睡眠不足は減点になる”という世界初の特別ルールを採用した、睡眠計量eスポーツ大会「スリープファイター」が開催された。睡眠改善薬「ドリエル」が始めた「能動睡眠プロジェクト」の一環で、担当者は、改めて睡眠を意識することで、より充実した人生を実感してほしいとしている。
世界初“睡眠不足は減点”eスポーツ大会
皆さんは毎日しっかり睡眠を取れているだろうか。
この記事の画像(9枚)OECD=経済協力開発機構が2021年に発表した調査によると、日本の平均睡眠時間は7時間22分で、世界平均より1時間以上短いだけでなく、加盟国の中で最も“睡眠時間が短い”という結果になった。
そんな日本人の睡眠意識を広めるために、睡眠改善薬「ドリエル」が始めたのは、“自ら意識して睡眠をとる”ことを推奨する「能動睡眠プロジェクト」だ。
その一環として、両国KFCホールで8月31日、世界初の特別ルールを設けたゲーム大会「睡眠計量e-SPORTS CUP SLEEP FIGHTER(スリープファイター)supported by ドリエル」が開催された。
出場者は大会当日までの1週間、睡眠時間を計測。1時間の睡眠不足につき、勝利ポイントから5ポイント減点される“睡眠不足が減点対象になる”特別ルールだ。
睡眠を疎かにしがちな配信者や、e-sportsプレイヤーに改めて“睡眠の重要性”を意識してもらうきっかけとして、このルールを導入したという。
DetonatioN FocusMe所属 ストリートファイター部門・板橋ザンギエフ選手:
睡眠リテラシーが自分の中でそんなに高くない。まだ勉強不足なのでこういう機会だからこそ、自分の中でやれる範囲で、睡眠意識を向上できたらいいなと思っています。
ストリーマー(配信者) SHAKAさん:
寝られた方がやっぱり常にパフォーマンスはいいので、寝た方がいい。たくさん寝てほしい、俺の代わりに。
また、会場にはフォトブースやグッズを用意するなど、来場者が楽しみながら「睡眠」を意識できる仕掛けも。
「疲れたから寝る」ではなく、毎日を充実させるために意識して、自ら睡眠をとるのが“能動睡眠”だ。
エスエス製薬 ドリエルブランドマネージャー 亀井枝里子さん:
睡眠をしっかりとる事によって、より毎日を充実させることができるし、その毎日の充実が積み重なっていくと、すごく楽しい充実した人生になる。改めて睡眠を意識をしていただくことで、一人でも多くの方にもっと充実した人生というのを実感していただければと。そのために、まずは寝るというところが非常に大事かなと思っています。
「勤務間インターバル」の徹底など“できること”から
「Live News α」では、働き方に関する調査・研究を行っているオルタナティブワークラボ所長の石倉秀明さんに話を聞いた。
堤礼実キャスター:
能動睡眠プロジェクト、どうご覧になりますか。
オルタナティブワークラボ所長・石倉秀明さん:
健康経営が当たり前として注目される中で、睡眠時間は重要なファクターの一つであることは間違いないと思います。この大会をきっかけに、早く寝ることや、睡眠時間を確保することが習慣になるといいなと思います。
堤キャスター:
いい仕事のためにも、しっかり寝ることは大切ですよね。
オルタナティブワークラボ所長・石倉秀明さん:
睡眠が非常に重要なのは間違いありません。ただ、経営者や会社が社員に睡眠時間の確保を強制できるわけではないので、注意喚起をしつつ、会社としてできることをしていく必要があります。
例えば、仕事を終えてから、次の日の勤務開始までに一定以上の時間を空けなければいけない、「勤務間インターバル」を社内ルールとして徹底する。あるいは、リモートワークをする日を増やすなどして、通勤がない分、多めに寝られるようにするというのもあります。
さらには、休みの日や退勤後にメールやチャットが来ても返さなくていいルールを作るなども非常に重要なのではないかと思います。
長時間労働を見直し成果重視の働き方へ
堤キャスター:
睡眠時間を確保するためにも、メリハリをつける必要がありますよね。
オルタナティブワークラボ所長・石倉秀明さん:
会社がお金をかけずに出来ることはたくさんあります。むしろ、このような取り組みが進めば、残業も減ることになるので、コストは減り、社員は睡眠時間を確保しやすくなり、ウィンウィンな関係になるはずです。
ただ、結局、経営者や管理職が長時間働いていたりすれば、ルールが形骸化してしまうため、経営者や管理職の働き方改革こそが最も大切なポイントだと思います。
堤キャスター:
上司より先に帰りにくいという方も多いかもしれませんね。
オルタナティブワークラボ所長・石倉秀明さん:
経営者や管理職は、会社のためにいざとなったら無理してでも長く働くという価値観がいまだに根強く残っていると思うのですが、「会社のために働く=長く働く」ではないということです。
しっかり睡眠をとり、健康な状態で短い時間でも成果を出すという価値観に変換していけるかがカギになると思います。早く帰って成果を出している人こそが高く評価される制度を作るくらいのことをしてでも、価値観を変えていけるかどうかというのが重要なんじゃないかなと思います。
堤キャスター:
健康に休息は欠かせません。人によって最適な睡眠時間や休み方は異なりますから、自分に合った休息の取り方を見つけることも大切なように思います。
(「Live News α」9月2日放送分より)
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