選果場のベルトコンベヤー上を流れる特産の「美郷栗」=宮崎県美郷町で2024年8月31日午前9時28分、重春次男撮影

 宮崎県美郷町特産の秋の味覚「美郷栗」が収穫期を迎え、町内のJAみやざき西郷支店選果場で次々と選別されている。甘く香りが高いのが特徴。地元で半数以上が栗あんに加工され、全国の菓子店などに発送される。

 農家が収穫した栗を早朝から選果場に運び、場内は独特の香りに包まれている。栗はベルトコンベヤーの上を流れ、従業員が傷みのあるものを取り除き、機械で5サイズに分けて箱詰めされる。

 美郷町では、山間部の昼夜の寒暖差を生かした良質の栗が育てられている。JAによると、農家約200戸が計約90ヘクタールで栽培。収穫は8月下旬に始まり、今季は例年並みの約60トンの収量を見込む。

 JAの担当者は「心配された台風10号の被害はなく、2Lサイズの大玉を中心に出来は上々」と話す。収穫は10月上旬まで続く。【重春次男】

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