台風10号接近に伴う突風災害から1週間。宮崎市の被害の大きかった地域では、4日も災害ゴミの収集が続いています。次の生活が見えない中で、住民は複雑な思いで片付け作業をしています。
「2階部分は屋根がほとんど剥がれている状況ですね」
宮崎市佐土原町の福島地区。宮城利春さんの家も屋根が飛ばされ窓ガラスが割れるなどの被害が出ました。
(児玉キャスター)
「こちらの部屋も、もともとは畳があったけど出された?」
(突風被害に遭った 宮城利春さん)
「きのう出しました。畳を上げると水が落ちてくる。」
(児玉キャスター)
「家の中のものは大部分出さないといけない?」
(突風被害に遭った 宮城利春さん)
「もう全部だめです」
宮城さんは、今はホテルや娘の家で寝泊まりし、日中は家族で片付けに追われています。家の外には、使えなくなった家財道具が積まれていました。
宮崎市は31日と1日に災害ゴミの特別収集を行いましたが、被害が大きったエリアは回収しきれず、2日月曜からは、宮崎市の環境部の職員も加勢して収集しています。
(宮崎市環境部の職員)
「普段はデスクワークで審査することが多いです。思った以上に量が多いので、早くどうにかしてあげたいという気持ちで取り組んでいます。」
(児玉キャスター)
「こういう特別収集に来てもらうのは?」
(突風被害に遭った 宮城利春さん)
「重要です、この人たちが来なかったら、私たちは片付けができないです。」
ただ、住民にとっては思い入れのある家財道具。心を痛めながら片付けをしていました。
(突風被害に遭った 宮城利春さん)
「これ大事やね、あの時のものやわね〜、ということを見ながら、取っておこうとどけるんですけど、どけた量が多くなってくるから捨てているんです。思い出も全部飛んでいくような感じですね…」
被害を受けた人たちは、生活再建の一歩を踏み出すため、つらい思いで作業しています。
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