自民党総裁選です。「1年以内に改革を実現する」と明言した小泉進次郎氏。石破元幹事長など「ライバルたち」は発言をどう受け止めたのか、聞きました。
■進次郎氏「出馬表明」にライバルは
今回は勝算あり、なのか。
自民党 石破元幹事長(67)
「今回派閥が決めたってことがほとんどないわけで、派閥が決めましたから『石破には入れません』というようなことはなくなるでしょうね」
5度目の挑戦となる総裁選挙。立ちはだかる1人が自民党の若きホープです。
自民党 石破元幹事長
「小泉さんはとにかく華があるよね。人をひきつける華があって、それは政治家にとってとても大事なことだと思いますね」
自民党 小泉元環境大臣(43)
「今回の総裁選は自民党が本当に変わるか、変えられるのは誰かが問われる選挙です。自民党が真に変わるには、改革を唱えるリーダーではなく改革を圧倒的に加速できるリーダーを選ぶことです」
総裁選挙初挑戦。力の入った出馬表明でした。
■1年以内に「3つの改革」を宣言
自民党 小泉元環境大臣
「私が総理総裁になったらできるだけ早期に衆議院を解散し、中長期の私の改革プランについて国民の皆さんの信を問うことにしたいと思います」
「選挙の顔」としての期待が高い党内の声に応える一方、国民には1年以内に3つの改革を実施すると宣言しました。
自民党 小泉元環境大臣
「今回の政治資金問題こそ、古い自民党の象徴です。この古い自民党を終わらせるために、私が総理になって最初に着手するのは、皆さんからの共感を取り戻すための政治改革です。まず政治資金の透明化を徹底します。使途が公開されていない政策活動費は廃止します。また、同じく使途が公開されていない旧文通費についても、使途の開示と残金の返納を義務付けます。不記載議員については、選挙で公認するかどうかは、説明責任を果たしてきたか、再発防止に向けた取り組みを進めているかに基づき、地方組織や地元有権者などの意見を踏まえて新執行部において厳正に判断します」
1年以内に実施する2つ目は「聖域なき規制改革」。一般のドライバーが有料で人を運ぶサービス、ライドシェアを全面的に解禁するほか、労働市場改革に着手。
そして3つ目が、年収の壁の撤廃など国民の人生の選択肢を拡大する政策です。その1つが。
自民党 小泉元環境大臣
「私が総理になったら、選択的夫婦別姓を認める法案を国会に提出し、国民的な議論を進めます。この問題に決着をつけ、一人ひとりの人生の選択肢を拡大します。1年で実施するものは政治改革、規制改革、選択肢の拡大の3つ。この3つの改革を1年で…と言うと、そんなことは無理だと言われるでしょう。しかし、この改革が1年でできないのなら、次の時代に間に合わない。さらなる改革はできない」
自信たっぷりな表情を見せた会見では、こんな厳しい質問も。
記者
「小泉さんが総理になってG7に出席されたら、知的レベルの低さで恥をかくのではないかと。それこそ日本の国力の低下になりませんでしょうか?」
自民党 小泉元環境大臣
「私に足らないところが多くあるのは、それは事実だと思います。しかし、その足りないところを補ってくれるチーム、最高のチームをつくります。このようなご指摘を受けたことを肝に銘じて、これからアイツましになったなぁと思っていただけるようにしたい」
■自民内「好感持てる」「中身がない」
会見を5分程度見たという石破氏は。
自民党 石破元幹事長
「言うべきことを項目、全部並べてズラッと言われたから、一つひとつの深掘りの部分はやや足りないところはあったかもしれないけど、若々しさが伝わってくるということ、あいまいなことは言わないということ、それは非常に好感が持たれるんじゃないかな」
その石破陣営からは裏金議員に対して「甘い」との声が。
石破陣営
「公認問題は『俺が総理になったら無罪放免』と言っているようなものでしょ。独裁的だよね」
自民党 茂木幹事長(68)
「(Q.小泉さんと今後どのように総裁選を戦っていきたい?)できるだけ多くの候補者が自らの政策を掲げて活発な政策議論が展開される、こういうことを期待をしております」
茂木陣営
「進次郎氏に人気じゃかなわない。早く政策論争をしてほしい。うちは笑顔が足りないところはマイナスだけど、実績と経験では他のどの候補にも負けていない」
自民党 河野デジタル大臣(61)
「進次郎さんとは閣内で一緒に仕事をしたこともありますし、非常に頭の切れるクレバーな人だと思っております」
「(Q.進次郎氏が早期解散を打ち出したことは?)これは新しい総裁がお決めになることですから特にコメントする必要はないと思います」
河野陣営
「これは公約って言うの?相変わらず中身がない。薄いね」
「もし進」。もし進次郎氏が総理大臣になったら、国民投票を行う考えを示しました。
自民党 小泉元環境大臣
「憲法改正について私は戦後初めての国民投票を実施したい。この国のかたちである憲法に自衛隊を明記する。それが駄目なのかどうか、国民の皆さんに聞きたい」
これで6人が正式に出馬表明した総裁選挙。9日は高市経済安保担当大臣、10日には加藤元官房長官が出馬を表明する見通しです。
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