10月から始まる新型コロナワクチンの定期接種。

新型コロナが5類に移行し制度が大きく変化した中、これから接種しようという際の注意点についてまとめました。

今年3月末までは全額公費負担で、無料で接種できた新型コロナワクチン。

公共施設などでの集団接種や職域接種なども行われてきましたが、こうした対応は既に原則終了しています。

そうした中、10月から始まるワクチンの定期接種。

対象となるのは65歳以上の人や基礎疾患がある60歳以上の人などで、これまでと異なり、自己負担が発生します。

厚生労働省によりますと、今年度のワクチンはファイザーや国内メーカーのものなど5種類が採用され、全国で3000万回分以上が供給される見通しです。

有料となってもワクチンを接種するのか。

街の人に聞いてみると…

◆7回接種済み・80代女性
「それでも打ちます」

Q.ワクチンを打ってよかったことは?
◆7回接種済み・80代女性
「(コロナに)かかっていない。1回もかかってない」

◆7回接種済み・70代男性
「(感染状況が)ひどくなったら、注意はしなくてはいけないという心構えはしています」

◆7回接種済み・80代女性
「年だから打った方がいいと思う。皆さんが打ったら一緒に同意しようと思う」

しかし、有料化にためらいの声も…

◆5回接種済み・80代男性
「(これまでは)無料だったから一応打ったが、有料になるとどうするか。感染しなかったのはラッキーだったのか、ワクチンが効いたのかはわからない」

そして、今後の定期接種は地域のクリニックが担うことになります。

福岡市西区にあるクリニックでは、近くに住む人のかかりつけ医として日々診療にあたっています。

◆やまもとホームクリニック 山本希治 院長
「冷蔵庫の中で(ワクチンを)保管している」

現在、各医療機関が管理しているワクチン。

このクリニックでは、定期接種に向け、ファイザーに加え第一三共が開発したワクチンの2種類の準備を進めています。

Q.なぜ2種類なんですか?
◆やまもとホームクリニック 山本希治 院長
「患者さんの希望に合わせて、これまでの実績があるファイザーと、国産がいいと思う人向けに(第一三共製を)準備しようと思っている」

Q.各クリニックが個別に対応する初の定期接種だが
◆やまもとホームクリニック 山本希治 院長
「準備がどれくらい必要なのか、インフルのワクチンと時期が被るので、いろんなニーズに合わせて対応したい」

院長によると、医師会などからまだ定期接種の詳細が来ていないため、ワクチンをどれくらい準備すれば良いのかなど手探りの状況が続いているといいます。

◆やまもとホームクリニック 山本希治 院長
「打ちたい人が来た時に(ワクチンを)準備できないのが心配なので、ある程度余裕を持って(発注したい)。問い合わせが多ければ対応していきたいと思っている」

自己負担額はいくらになるのか。

福岡県内では、詳細を発表した北九州市の場合、自己負担額は3260円。

対象者は
・65歳以上
・60~64歳で基礎疾患などがあり重症化リスクが高い人
となっています。

そのほか、福岡市や久留米市は詳細を発表していませんが、対象者の自己負担額は、同じく「3000円台」で調整中だということです。

そして、対象者以外となる65歳未満の人たちが接種を受ける場合は、自己負担額は原則「1万5000円程度」となる見込みです。

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