岸田総理大臣は日米豪印4カ国の枠組み「クアッド」の首脳会合に出席するため、退任直前にアメリカのバイデン大統領の地元のデラウェア州を訪問する方向で調整に入りました。

 日本とアメリカ、オーストラリア、インドの4カ国の枠組みは菅政権だった2021年から毎年、首脳会合を持ち回りで開催しています。

 政府関係者によりますと、今年の首脳会合は今月21日に退任を表明しているバイデン大統領の地元で、私邸があるアメリカ東部・デラウェア州のウィルミントンで開催する方向で調整されています。

 4カ国の親密さをアピールしたうえで連携を確認し、バイデン大統領や岸田総理が退任した後の次の体制にも枠組みを維持させたい狙いがあります。

 岸田総理はクアッドの首脳会合に出席したのち、22日からはニューヨークの国連本部で開かれる「未来サミット」で国連改革などを訴える演説を行います。

 さらに、国連総会に合わせ、核兵器の原料となるプルトニウムなどの生産を禁止するための初めての首脳会合を主催する方針です。

 自民党の総裁選挙期間中の異例の訪米となります。

 岸田総理としては27日の投開票に間に合うよう国連総会での一般討論演説は行わず、24日には帰国する見通しです。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。