ススキノの新名所になるのでしょうか。
2023年に開業した商業施設「ココノススキノ」に、北海道内外の人気ラーメン店が集う新しいエリアが誕生します。ラーメン激戦区ススキノで勝負をかけるラーメン店の挑戦を追いました。
開業から9カ月で800万人が来館
2023年11月に開業した商業施設「ココノススキノ」。
「平日のお昼時を迎えました。これまでは夜の街ススキノというイメージでしたが、店内は主婦や若い世代で昼から賑わっています」(八木隆太郎フィールドキャスター)
2024年1月には3階を中心にセカンドオープンとしてフードコートやゲームセンターが新設。
家族連れや若者の需要も高まり、開業から9カ月で来館者数は想定の1.3倍にとなる800万人に達しました。
「(ココノススキノができる前までは)友達とススキノに行こうとはならなかった。洋服店・飲食店・ゲームセンターもいろいろ入っいて、ここで1日遊べるのがいい」(利用客)
人気ラーメン店が集結する「新エリア」
その好調のココノススキノに新たなエリアが誕生します。
「主婦や観光客でにぎわう4回のレストラン街。その奥に今週新たなラーメンエリアがオープンします」(八木隆太郎フィールドキャスター)
9月12日に開業するのは、みんなのグルメ、略して「みんグル」。
座席は200席完備し、団体客にも対応できるラーメンのフードホールです。
出店するのは道内外の人気ラーメン店5店舗。ラーメン激戦区ススキノで、勝負をかける人気店の挑戦を追いました。
200席ある座席には若者やインバウンドも意識し、コンセントやワイファイを完備。SNS映えを意識したフォトスポットも設置しました。
新たなラーメンエリアの誕生に客は。
「駅前のラーメン共和国が無くなったのでそういう所があるとうれしい」
「全然入りやすいと思います。フードホールだったら雰囲気が分かるので」(利用客)
豊平区の人気店「風来堂」も出店
そんな「みんグル」に、札幌市豊平区で行列の絶えない人気ラーメン店「風来堂」が出店。
「かなりこだわりが詰まった商品になっているので、世界のお客様によろんでもらえるかなと自信はありますね」(風来堂 店主 佐藤仁俊さん)
「風来堂」の店主、佐藤さんがこだわる濃厚な魚介豚骨スープ。豚骨を一般的な量の3倍ほど使って旨味を抽出し、和の香りと風味を出すためソウダガツオを加えスープをとります。このスープを使った究極の一杯が「濃醇味噌つけ麺」です。
「うまいです、魚介風の出汁が効いていてクセになります」
「出汁がすごく麺に絡み合うというかおいしい」」(客)
そしてもう一つの看板メニューが「濃醇味噌らーめん」。
「豚のうまみがつまった濃厚なスープです。カツオも効いていて風味はあっさりとしています」(八木フィールドキャスター)
「ココノススキノでは味噌一本で勝負しようと思ってます」(風来堂 店主 佐藤仁俊さん)
風来堂は、満を持して、ココノススキノに2号店を出店します。オープンが2週間後に迫り、初めての挑戦に不安も募ります。
「ココノススキノは家賃が一等地だけあって高い。1日200杯は売らないと経営的には厳しいかな」(風来堂 店主 佐藤仁俊さん)
ススキノラーメン激戦区での挑戦
ススキノと言えば「元祖ラーメン横丁」をはじめ、行列の絶えない名店が軒を連ねるラーメン激戦区です。
勝機はあるのでしょうか。
「それは面白いんじゃないかなと思います。以前にもススキノにラーメン館っていうのがあったんですけれど、場所が奥だったのでそのためだけにっていうのはちょっと集客がよくなかった。ラーメン屋に行くって気構えるのではなくてふらっと来てラーメン食べよっかってできるのは、ちょっと今までとは違った感じ」(札幌ラーメンイベントプロデューサー PINYAさん)
オープンまで8日。
各ラーメン店が、機材の搬入などオープンに向け準備を進めていました。
「想像以上にお客さんの顔が見える。200席、隅から隅まで見えるんで緊張します」(風来堂 店主 佐藤仁俊さん)
ココノススキノ店の目標1日200杯以上の売上げを目指し、素早く多くのラーメンを提供する機材を導入しました。
麺茹で機は本店の6口から9口。スープの寸胴鍋は本店の3倍の大きさの170リットル。最大700杯のスープを仕込める大きさです。
スープの濾し器も70万円で導入し、仕込みと提供時間の短縮に務めます。
「食券を買っていただく前に注文していただいて、会計後30秒くらいで提供できればお客さんもよろこんでくれるかな」(風来堂 店主 佐藤仁俊さん)
ココノススキノにとってもラーメンのフードホール「みんグル」は新たな挑戦です。
「まだまだ昼からやっているラーメン屋は少ないので、幅広く客層絞らずに日本人から観光客までみなさんに楽しんでいただきたい」(ココノススキノ 志村敦史 総支配人)
オープンまであと3日、佐藤さんもこの場所を札幌の新たな名所にしたいと意気込んでいます。
「切磋琢磨してみんなでいいラーメンを作って、ごったがえしてほしいですね」(風来堂 店主 佐藤さん)
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