東北電力ネットワークが、停電の原因となるカラスの巣の撤去作業を公開した。春は巣作りが盛んな時期のため、巣を見つけた場合は情報提供するよう呼びかけている。
カラスは春になると繁殖の時期を迎える。3月~6月にかけて盛んに巣を作り、材料となる木の枝や針金製のハンガーなどが電線や電柱の設備に触れてしまうと、漏電により停電が発生する。
そのため、東北電力ネットワークでは電柱に作られた巣を定期的に撤去していて、24日はその作業の様子を報道機関に公開した。
作業には高所作業車が使われ、作業員が高さ約11メートルに作られた巣を、専用の道具を使って撤去していった。
また最近は、安定した場所に巣を作るカラスの習性を利用した新たな対策も進められている。
(リポート)
「こちらに見えるのが対策の一つ『カラスハウス』です。電線にぶつからない高さにカゴ状のものを設置して、カラスの巣作りをこの場所に誘導しています」
(東北電力ネットワーク山形電力センター・村山祐也さん)
「電柱を見上げることは少ないと思うが、カラスの巣は今の時期多いので、見かけることがあったらネットワークのコールセンターに情報提供いただければ助かります」
東北電力ネットワークによると、去年県内では170件の停電が発生し、このうちの22件(13%)がカラスの巣が原因だった。
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