2019年の東日本台風で大きな被害を受けた宮城県丸森町と福島県をつなぐ国道349号線で、新たなルートとなるトンネルの貫通式が開かれました。
丸森町の阿武隈川沿いを通る国道349号線は、2019年の東日本台風で道路が崩壊するなどの被害を受けました。国は特に被害が大きく、元々、道路の幅が狭いなど課題の多かった約8キロの区間を山側へと移し、トンネルを活用した新たなルートで工事を進めています。
9月12日は新ルートのうち最も福島県側に位置する「丸森第1号トンネル」で貫通式が開かれ、東北地方整備局や町の関係者など40人ほどが工事の節目を祝いました。
このトンネルは全長1621メートルで、おととし9月から本格的な掘削工事が始まり約2年をかけて貫通しました。
東北地方整備局宮城南部復興事務所 堀井一保所長
「災害に強く、安全安心で地域にとって元気になる道路になると期待している」
工事が進められている新たなルートは約6キロあり、3カ所のトンネルが計画されています。東北地方整備局によりますと、今回で2カ所が貫通しましたが、新ルートの開通時期は現時点で未定だということです。
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