東京都心部を一望できるレインボーブリッジと、湾岸エリアを見渡せる東京ゲートブリッジ。

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普段、自転車では走ることができないこの名所を走行できるライドイベント「GRAND CYCLE TOKYO」が12月1日(日)に開催される。

3年目となる今年は、参加人数を6000名まで拡大。参加者のエントリーが9月16日(月・祝)まで行われている。

そんな「GRAND CYCLE TOKYO」のアンバサダーに就任した5名(稲村亜美、神田愛花、小島よしお、武井壮、団長安田 ※五十音順・敬称略)が、自転車でしか見えない景色に会いに行き、東京の魅力を再発見する。

今回の「とうきょう自転車さんぽ」は、夜の隅田川が舞台。フリーアナウンサーの神田愛花さんが、ここで東京の新たな絶景と出会う。

「わ〜っ!点いた、点いた!すご〜い!上がバッて点いて、次、2番目がバッと点いて!」

夜空に美しく浮かび上がった白髭橋(しらひげばし)に感激する神田さん。

日没を迎えると、隅田川に架かる39の橋のうち、東京都が管理する12本の橋がライトアップされるのだ。

「綺麗!ホントに白いヒゲがピヨ〜ンって伸びているみたいですね」

隅田川の橋は以前からライトアップされていたが、東京2020大会をきっかけにリニューアルされた。その理由について、東京都建設局道路管理部の加藤順一さんが教えてくれた。

「当時は夜の橋の姿っていうのがあまり認識されていなくて、見られるということはあまりなかったんですね」

「そうしたこともあって、隅田川の橋については夜の姿をもっと皆さんに知っていただいて、夜の景観を良くして、東京の魅力をさらに向上させていこうということで、ライトアップがスタートしています」

その言葉通り、魅力的な夜景となった白髭橋から「自転車さんぽ」はスタート。隅田川上流から下流へと向かい、ライトアップされた橋を巡っていく。

次の橋までの道中で、神田さんにナイトサイクリングの魅力を実感させたものがあった。それは、昼間とは違う街の表情と“夜風”だ。

「一本路地に入ると静かなんですね。ああ涼しい!風が吹くと気持ちがいい!」

程なく到着したのは、浅草駅の近くに架かる吾妻橋。ライトアップカラーは12の橋の中で唯一の赤色。雷門に代表される浅草周辺の色調との調和を図っているのだ。

「(色の)イメージを統一したってことですか?ちゃんと1つ1つに意味があるんですね」

華やかに照らし出された吾妻橋を眺める神田さん。ここで、浅草ならではのドリンクを味わってもらうことに。

「うわっ!『浅草コーラ』って書いてあります。地元のコーラってことですか?へぇ〜っ!あるんですか、浅草にも?」

この「浅草コーラ」は、稲荷町駅近くにあるバーで提供されているもの。バーテンダーが半年かけて完成させた、クラフトコーラだ。

「いただきます!うぉ〜っ!何?ジンジャー?すごく生姜の味が濃いですね。美味しい!これサイクリングに最高!しかも喉に良さそうだし。甘みがすごく控えめで、どっちかって言うとジンジャーエール寄りの、大人のコーラです。うわ〜浅草だなぁ」

残暑をクラフトコーラで吹き飛ばし、ひとつ下流の橋へ。夜風を切っていると、季節の移ろいを感じた。

「ちょっともう、秋の風入っていますよね?」

続いてやって来たのは、駒形橋。この橋はブルーを基調にライトアップされていた。水面にその鮮やかな青色を映し出す隅田川は、東京が“水の街”であることを実感させてくれる。

「橋のライトアップで今まで綺麗だなと思ったのって、フランスのパリのセーヌ川だったんですよ。(でも)こっちの方が綺麗じゃないかって思っちゃう。東京すごい!ここ、自転車でもですけど、クルージングもしたくなりますね」

さらに下流へと自転車を走らせ、たどり着いたのは厩橋(うまやばし)。隅田川で唯一の3連アーチ橋で、優雅なシルエットとイルミネーションを楽しむことができる。

「ここはまた全然ライトアップが違いますね。ポンポンポンポンって照明があって、可愛らしい感じです」

厩橋の名前の由来。それは、江戸時代の頃、この近くに馬たちの厩舎があったから。

「それで厩橋って言うんだ。綺麗。ここのライトアップ、私好きです。なんかレトロな感じしませんか?なんかピピピピッて。LEDもありますけど、その下にこういう街灯みたいな物が、橋にテンテンテンッて、くっついている…珍しいと思うんですよ。素敵です」

橋の手すりを支える柱には、馬のデザインが施されたステンドグラスが飾られており、こちらも夜になると美しく照らされる。

そんな厩橋の下流で黄金色に輝くのが、蔵前橋。3つのアーチと、遊び心があるデザインが特徴だ。

「この橋もあれですね。電灯が提灯みたいなデザインになっていまして、これはこれでオシャレですね」

江戸時代、周辺に幕府の米蔵があったことから、この地域は「蔵前」と呼ばれるようになった。そしてそれは、蔵前橋が黄金色にライトアップされている理由にも関わるのだが、神田さん、分かるだろうか?

「稲穂だ!そういうことですか!」

そう、蔵前橋の黄金の輝きは、たわわに実った稲穂をイメージしたものなのだ。

「ちゃんと考えられているんですね。すごく綺麗な金色に!え〜そう言われるとなんか1つ1つ深い!意味が」

続いて神田さんが向かったのは、国の重要文化財でもある清洲橋(きよすばし)。

ドイツにある「ケルンの吊橋」をモデルに建設された橋で、全体を包み込むライトアップの光が、主塔の高さと力強さを強調する。

「うわ〜迫力!明るいし、鉄骨って感じですし、迫力ありますね!なんか(橋が)王冠みたいです。青白い輝きと言うか」

橋を渡り終えた神田さん。あまりの優美さに、もはや夢見心地といった様子。自転車を止めると。

「私ちゃんと今いますよね?ここに。あっちからこの橋を渡る時に、宇宙空間に吸い込まれていくような感じがあったんです。フワーって。輝きがなんか違いますね。迫力あります。立派!」

そんな清洲橋から自転車で5分ほどの距離にあるのが、今回最後に巡る永代橋。関東大震災の後1923(大正12)年に着工し、1926(大正15)年に完成。隅田川に架かる39の橋の中で、最も古い橋だ。

「こんなに立派で太くて力強い感じの橋、そんな昔とは思えない!だってもう100年以上前(に着工)ですよね?信じられない。ちゃんと造ってあるから残るんですね」

当時の最先端技術により建設された永代橋。現代の光彩がその造形美を浮かび上がらせ、新たな感動をくれる。

「私ちょっと100年以上前にこの橋を建てた方に教えてあげたいです。現代人、ものすごくこの橋をカッコイイと思っていますって、伝えてあげたい」

また、橋の中腹からは、月島方面に広がるマンション群の夜景も一望できる。

「そんな昔に建てられた橋が、あの夜景とマッチして、増殖させているじゃないですか、魅力を。(昔の人たちは)信じられないでしょうね?」

日没と共に始まった、今回の自転車さんぽ。輝く7本の橋と、それを湛える隅田川は、神田さんをすっかり魅了したようだ。

「橋の明かりも当然そうなんですけど、水面に反射する橋の明かりがすっごく綺麗なんですよ」

「スカイツリーの明かりが反射したり、ホントに綺麗なイルミネーションに水面がなっているので、総合して“水の都”みたいな感じがしました。この隅田川の魅力を存分に堪能できるのが、この自転車で回る橋巡りだなって思いました」

車では立ち止まれない、歩きでは回りきれない。

そんな絶景に会いにゆく。それがとうきょう自転車さんぽ。

「とうきょう自転車さんぽ」
フジテレビ(関東ローカル)
毎週火曜22時48分~

GRAND CYCLE TOKYO
レインボーライド・マルチスポーツ

12月1日(日)開催
9月16日(月・祝)までエントリー受付中
https://grand-cycle-tokyo.jp/

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