秋田県横手市の集落が2024年、地区を挙げてヒョウタンの栽培に取り組んでいる。なぜヒョウタンなのか。「過疎化が進む地域を知ってほしい」という思いが込められている。

家の軒先に大きく育ったヒョウタン。横手市増田町狙半内で、2024年5月に植えられた。

狙半内地区交流センターが始めた取り組みで、これまでもジャンボカボチャや花を植える活動を企画し、過疎化が進む地域の交流の活性化を図ってきた。

今回は、興味を引くような作物をと、“ヒョウタン”を全面に出して地域を売り込む。

狙半内地区交流センターの高橋淳一センター長は、「初めての試み。6集落あり、それぞれ育て方や扱いもあると思うが、これだけ実らせるのはすごい」とヒョウタンの出来に驚く。

地区には6つの集落があり、4株ずつ配られた。それぞれの集落で住民同士が協力して管理したことで順調に生育し、大きいもので50センチほどまで成長した。

高橋センター長は「少子高齢化が進んでいるが、そんな中でもみんなの気を引いて、地域住民の話のタネになれば良いと思う」と話す。

狙半内地区の高齢化率は45%ほどで、住民のほぼ半数が65歳以上の高齢者だ。それでもヒョウタンで元気をアピールする。

「結果がよく出れば、みんな『やって良かった』と言ってくれるし、逆にことしうまくいかなくても、来年もやればことしよりはもっと良い結果になるかもしれない」と話す高橋センター長。「ちょっとした起爆剤になれば良い」と期待を寄せる。

栽培したヒョウタンは、水筒に加工して色を付け、10月以降に交流センターに展示される予定。

※高橋淳一センター長の「高」は「はしご高」

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