長年、地元の駅の玄関口やホームに花を飾って、手入れを行っている女性に、9月、JR九州から感謝状が贈られた。女性はほぼ毎日のように駅に通って清掃活動と花の手入れを行っているという。活動を始めたきっかけや女性の思いを取材した。
小さな駅のところどころに植えられた花
この記事の画像(6枚)大分県由布市庄内町のJR小野屋駅。この小さな駅のホームには、かわいらしい鉢植えやプランターの花が並ぶ。これらの花は地元に住む福村美穂子さんが自ら選んで飾り、手入れを行っている。
福村さんは9年前から由布市の依頼でこの駅のトイレの清掃を行っていて、その清掃活動に加え、ボランティアで駅に花を飾り始めた。きっかけについて福村さんは「花を植えるのが好きだった。ある時、駅にも植えようと思って駅員に相談した。」と話す。
福村さんは平日、毎朝8時に駅に来てトイレの清掃を行うという。その清掃の前に、まず花に話しかけながら水をやる、その時間が楽しいと話す。
「利用する人の心が明るくなるように」と花は季節に合わせて選んでいる。福村さんは「評判が良く、いつも“きれいだね”とか“誰が植えたの?”など声をかけてもらえることが本当に嬉しい。恐縮してしまう」と周囲の反応について笑顔で語った。
「毎日大きな癒しを与えて頂いている」福村さんに感謝状を贈呈
11日、小野屋駅にはJR九州の関係者や福村さんの姿が。長年にわたって駅の環境をきれいに保つために尽力したとしてJR九州から福村さんに感謝状が贈られたのだ。
JR九州の担当者は「駅の利用者や地域の人々に、毎日大きな癒しを与えて頂いている」と福村さんに労いの言葉をかけた。感謝状の贈呈に福村さんは「嬉しい」と気持ちを述べた。
また、この日駅を訪れていた地元出身の男性は「帰った時にこれだけきれいに維持されているのは本当に嬉しい。これだけの花を揃えるのは大変じゃないかと思う。感謝の気持ちでいっぱい」と語り、福村さんの活動を応援しているという。
感謝の言葉をかけてもらうことがやりがいに
福村さんは鉢やプランター以外にも、季節ごとに、駅の敷地内にアジサイやシバザクラなどを植えて駅を鮮やかに彩っている。
駅を利用する人から感謝の言葉をかけてもらうことが、やりがいになっていると話す福村さん。今後について「いろんな花を植えて頑張ってもう少しきれいに花を植えたい。これからもどんどん続けていきたい」と元気よく意気込みを語っていた。
(テレビ大分)
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