「健康のタネ」のコーナーでは今回、足のトラブル「巻き爪」を取り上げます。医師によりますと、従来はお年寄りに見られる症状だったのですが、最近では子供にも見られるようになったそうです。巻き爪の原因や対処法を医師に聞きました。
今回は、福井市日之出にある「さくら通り整形外科クリニック」の宇賀治修平院長に話を聞きました。
さくら通り整形外科クリニック・宇賀治修平医師:
「巻き爪は足の親指に多い。爪は正常なら真っすぐになっているが、端がグーっと中に入ってしまい、爪が皮膚に食い込んでしまう状態を指す。歩くときは指で地面をつまむように歩くのですが、親指の先端に力がかからず圧がかからない歩き方をすると、爪が巻いてきてしまう」
宇賀治医師によると、足の爪は、指の裏側から適度な圧力がかかることで真っすぐな状態を保っているということです。特に「ハイヒールはかかとが上がるので、一見、親指にも体重がかかっているように見えるが、他の指に圧が集中して親指には良くない」と話します。
宇賀治医師に巻き爪の治療法を見せてもらいました。爪は神経が通っていないので穴を開けても痛くないということで、まず、巻き爪の両端にドリルで穴を開けます。そして、形状記憶のワイヤーが伸びる力を利用して、爪を戻していきます。症状にもよりますが、1カ月以上はワイヤーを装着し、巻き爪を治していきます。
巻き爪の症状が一番多いのは高齢者で「高齢者は歩く機会や歩数が減ってくるため爪が巻いてしまう。巻き爪がひどくなると皮膚がパンパンに腫れて膿がたまって痛くなり、さらに歩かなくなる」と指摘します。
しかし、最近では子供にも増えているとし、その要因については「待合室を見ても、ゲームをする子が多く、運動する機会が減ってしまっているのではないか。歩く機会が減ることで、子供ですら足の爪が巻いて来てしまっている」と宇賀治医師は話します。
そこで、普段からできる巻き爪対策について聞きました。
さくら通り整形外科クリニック・宇賀治修平医師:
「足の指が一本一本分かれている5本指ソックスがいい。5本指ソックスなら1本ずつがそれぞれ動くので、1本ずつ足に圧をかけないといけない。歩き方でいうと、指の先端まで力を入れて歩くと巻き爪になりにくいので大事。ぜひ、歩き方に注意してもらい巻き爪にならない生活スタイルを送ってもらいたい。それでも痛む場合は、病院に相談してほしい」
宇賀治医師によると、巻き爪は足の親指が一番多いということです。一番の予防は歩くこと、指の先端まで圧をかけることを意識することが大切だということです。
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