全国で質店やリユース店を中心に、貴金属や高級腕時計などを奪う事件が相次いでいる。きょう(19日)県内の質店で、警察と合同で強盗を想定した訓練が行われた。

訓練を行ったのは、山形市の「質屋かんてい局山形南店」。
この訓練は全国で質店などをねらった強盗事件が相次いでいることを踏まえ、店側が県警に相談し実施された。

今回の訓練は、営業中の店内にいた店員を犯人に扮した警察官がナイフを使って脅し、高級腕時計を奪う設定で行われた。

(犯人役)
「ここにあるもの全部詰めろ! 早くしろ! 早くしろ!」

今回警察は、事前に店側に訓練の内容を伝えず、脅された店員がどのような対応をとるか様子を見た。
そのうえで警察は、犯人を刺激せず、まずは自分の身を守ること、犯人の顔や服装・逃走した方向などを冷静に警察に通報することなどを店員に伝えた。

(質屋かんてい局山形南店・長岡勇太副店長)
「客に背を向けたりすると、後ろから刺されたりすることがあるという話だったので、警戒しながら対応にあたらなければいけないと思った」

(山形県警生活安全課・藤田周平係長)
「まず自分の身の安全を第一に考え行動してもらいたい。事件発生後は迅速な110番通報をお願いしたい」

今回の訓練で、警備会社への緊急通報ボタンを押すことができなかったなど反省点も浮かび上がり、店では今後も定期的に訓練を行い防犯意識を高めたいとしている。

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