「雨の週末」となるが、ゆっくり「読書の秋」を楽しむ方は、決して多くないのかもしれない。というのも、最新の国語に関する世論調査が発表され、「1ヵ月に1冊も本を読まない人」…これが6割を超えたからだ。
ある書店で取り組む、読書習慣がない人も目にとまる棚づくりとは?

<書店の工夫>
福島テレビ・佐藤弘崇記者:「こちらの書店では、入口に今話題の本を置いているほか、奥を見てみますと、今読んでほしい本を仕掛け台に設置しています」

福島県郡山市の岩瀬書店にずらりと並ぶのは、おススメの本を紹介した仕掛け台。
「人生激ムズくない?」「でたよ」一目で思わず手にとりたくなる言葉やイラストが書かれている。
訪れた人からは「たくさん本があるので、読みたい本とか探すのが大変だったり、好きなものがなくてふらっと入ったときに、手に取りやすいのかなと思います」「見てるだけでも楽しいし、その本を読みたいと思うきっかけにもなると思うので、いいと思います」と好意的な声が聞かれる。
月に2冊ほどしか売れていなかった本も仕掛け台で紹介すると、最大で50冊売れたこともあったという。

本に親しむ機会を設けようと、別の店舗では高校生による読み聞かせのイベントも実施。書店側から読書のきっかけを積極的に作っていくことにしている。

岩瀬書店富久山店・吉田顕店長は「6割も読んでいない方がいらっしゃるということは、逆を返せば6割これから読んでいただけるように頑張らなきゃいけないことかと思います」と前向きだ。

<県内に初進出する大型書店>
福島テレビ・宮下真結子記者:「JR郡山駅から車でおよそ5分。飲食店やスーパーマーケットが近くにあるこちらの敷地に、大型書店がオープンするということです」

郡山市横塚には、新潟県で3店舗を構える大型書店「知遊堂」が福島県に初進出。この書店では、小説や専門書など1店舗あたり25万冊以上を取り揃え、カフェや雑貨売り場も併設。担当者は「人口も多く、学術文化の盛んな郡山市に期待し出店を決めた」と話していて、2025年夏のオープンを目指している。

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