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21日は少子化に伴う人材不足の中、外国人技能実習生を育成する研修施設に企業が多様性の観点でも注目しています。

千葉・匝瑳市にある外国人技能実習生の宿泊型研修施設。

実習生の1日は、午前7時前のラジオ体操から始まります。

施設では、インドネシアとベトナムからの実習生28人が集団生活。
実習生は、ここで約1カ月の研修生活を送ったあと、企業で働き始めます。

「失礼します!」と礼儀正しく挨拶する実習生たち。
自然にできるまで徹底的に指導を受けるそうです。

キャムテック エデュック アカデミー講師・君嶋由利子さん:
(Q.挨拶を指導する目的は?)マナーというだけではなく、相手を元気づけることができる。(挨拶は)職場に対する貢献の1つで、入国したての実習生も同じであると。

来日前に基礎的な日本語を学習しているため、施設では仕事や生活に直結した、より実践的な日本語を学びます。

ベトナムから来日した実習生のダットさんは、まだ19歳。

ベトナムから来日したダットさん(19):
(Q.日本で働く理由は?)日本人の働き方を勉強したいし、それで日本の会社で働きたい。

日本語学習以外にも日本で生活するための知識を学ぶため、近所の大型スーパーへ。
グループに分かれて買い物の仕方を学びます。

イスラム教徒の実習生は豚肉が食べられないため、商品表示の日本語を細かくチェックします。

セルフレジも多くの実習生にとって初めての経験です。

キャムテック エデュック アカデミー管理責任者・高田智也さん:
バーコードがついてないものもあるので、そういうところもしっかり教える。

人手不足が深刻な問題となっている日本。

外国人労働者を受け入れる企業には、互いにストレスなく働けるようにしたいという意識の変化もあるといいます。

株式会社キャムテック取締役・北沢智子さん:
希望が持てる共存を図っていけるように、多種多様な人たちと安心できる社会をつくっていく。そういった考えが広がっていけばいいなと。

この日は、研修が終了した実習生に卒業証書を授与するセレモニーが開かれました。

実習生は「この学校で最後の日です。先生に失礼なこと、良くないことをしたりしましたけど、先生は優しく教えてくれました」と感謝を述べました。

施設での研修後、実習生たちは憧れの日本での生活を歩み始めます。

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