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22日は近年の記録的な暑さなどの影響で変形し、廃棄していた農作物を人気商品へアップサイクルした農家の取り組みに注目しました。

サツマイモの名産地として知られる千葉・香取市。
今、サツマイモの収穫が本格化しています。

かごに山積みにされたものの中には、曲がったものや凹凸があるものなど形が様々です。

ISHIDA NOUEN・石田湧大取締役副社長:
サツマイモっていろんな方向に膨らみながら成長していくんですけど、暑すぎたりとか雨が降らなかったりすると成長が均一に育っていかないから、こういうふうに変形しちゃったりするんです。

ここ数年の暑さの影響で、きれいな形のサツマイモを作ることが難しくなってきているといいます。

こちらの農園では年々、規格外のものが増え、今では約8割に。

変形していても味には変わりがないため、これまでは主に焼き芋にしていました。

一方、全てを焼き芋にすることもできず、安く売った場合赤字になってしまうため捨てられることも少なくなかったといいます。

そうした中、2024年の3月から始めた新たな取り組みが人気となっています。

規格外のサツマイモがこのカフェでパフェやプリンなどに生まれ変わっているんです。
通常は捨てられてしまう皮の部分なども使っています。

お客さんは「形もスイーツになっちゃってるので特に全然問題ないと思います。おいしいです」「焼き芋食べるときに結構は皮はいじゃったりするんですけど、本当は食べられる場所だったっていうのがわかって、すてきだなって思いました」と話しました。

こうして全体の廃棄量を大きく減らすことに成功。

最終的に廃棄を出さないゼロウェイストを目指しています。

石田取締役副社長は「お客さまにお届けするスイーツっていう形から農業に逆算して考えていくと、やっぱり無駄のない食材の使い方ができるので、大きすぎても小さすぎても形が悪くても、捨てるサツマイモはございません。そういったことをやっていくことによって、サツマイモの価値が上がっていくと考えています」と話します。

捨てられていたものに付加価値をつけ、魅力ある商品に変える試み。
農家として生産から提供までのこだわりが人気を集めています。

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