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世界各地で問題になっている、オーバーツーリズム。
23日は韓国のケースを考えます。

韓国・ソウル市にある伝統家屋「韓屋(ハノク)」が人気の北村韓屋村(プッチョン・ハノクムラ)は、6000人あまりの住民が暮らしていますが、2023年は約660万人の観光客が訪れるなどオーバーツーリズムが問題となっています。

住民からは「曜日や時間に関係なく、多くの人が来て不便に思っている」「ドアを開けていたら無断で入られたことがあった」などの声が聞かれました。

自治体は、観光客にマナーを守るよう呼びかけていますが、迷惑行為はなくなりません。

玄関先には上がらないよう注意を呼びかけていますが、気にも止めない様子で撮影する人も。

さらに、ドローンを飛ばしている観光客もいます。

ドローンを飛ばしていた観光客:
訪問先を別の視点から見ることができる。

住民の数は、10年で3割近く減少しました。

自治体は2024年7月、国内で初めて「特別管理地域」に指定。

観光客が最も多く訪れる地域をレッドゾーンに設定し、訪問できる時間を午前10時から午後5時までに制限しました。

違反した場合、1人あたり日本円で1万円の過料が科される見通しです。

住民は「北村のことを本当に知っている観光客たちが来て、風景を楽しんでゆっくり旅行する。そういったものが広がるのではないかと思う」と話しました。

新たな政策が、オーバーツーリズムにどのくらい効果があるのか注目されます。

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