災害が発生した際に無料通信アプリ「LINE」の活用で避難所の運営の効率化を図ろうという実証実験が、9月18日に岩手県久慈市で開かれ、受け付けの時間が大幅に短縮されることが確認されました。

避難所運営の効率化を図るこの実証実験は、県が久慈市と連携して実施したもので住民など約50人が参加しました。

実験でははじめに避難所での受け付けの際、従来通り住民が名前や家族構成・被害状況などを手書きした場合にかかる時間を計測しました。

そしてその後デジタル技術を使った受け付けを行いました。
これは無料通信アプリの「LINE」とマイナンバーカードを活用して事前に個人情報を登録するシステムとなっていて、住民がQRコードを提示することで受け付けを済ませることができます。

2つの方法で受け付けをした結果、手書きの場合1世帯当たり3分16秒かかったのに対しLINE活用の場合は13秒と大幅に短縮されました。

県 田澤清孝統括危機管理監
「思った以上にスピーディーにできたのではないかと。市町村向けの研修会なども開催しながらこういった取り組みについてやっていこうという機運をさらに高めていければと」

この実証実験は遠野市でも11月に実施される予定です。

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