自民党の総裁選挙は、石破、小泉、高市氏の三候補の三つどもえの戦いという見方が強まるなか、衆議院の解散時期も焦点の1つとなっています。
(政治部・飯田陸央記者報告)
自民党内では、選挙の顔として野党と対峙できるのは誰なのか、勝ち馬探しが続いています。
立憲民主党の代表が野田元総理に決まったことで、より安定感や答弁力を求める声が出ています。
当初、小泉さんを本命視する議員も多くいましたが、ベテラン議員は「投票行動が変わってくる。石破対高市の構図も現実味がでてきた」と話しています。
一方で、「立憲が中道保守の票を奪いかねない」として、保守に強い候補者を選ぶことを懸念する声もあります。
また、解散の時期を巡っては、小泉さんが「裏金問題で国民の審判を仰ぐべきだ」として早期解散を掲げています。
石破さんは、国会論戦などを見極める考えで高市さんは急ぐ必要はないという立場です。
自民党内では、「誰が総理になっても新鮮さがあるうちに早く解散したほうがいい」との見方が大勢です。
野党が候補者の一本化を目指すなかで、時間的余裕を与えたくないと言う本音もあります。
一方、野党側は早期解散を批判しています。
立憲民主党 野田代表
「政治改革は裏金の問題、全然解明されてませんし、政倫審出てこない人たちもいっぱいいたし、本来は予算委員会の証人喚問だと思います」
選挙の顔だけでなく、国会論戦を乗り切れるかどうかもギリギリまで見極めることになりそうです。
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