秋田県潟上市に25日、サッカーブラウブリッツ秋田のクラブハウスが完成した。同時に施設内に「子ども食堂」がオープンし、地域の家族連れやサポーターが食事を楽しんだ。

クラブハウスは、ブラウブリッツ秋田の練習拠点などとして整備された。施設の中にある食堂は、選手が利用するだけでなく「子ども食堂」として活用される。

食堂の名前は「Ruheplatz(ルーエプラッツ)」。ドイツ語で「憩いの場所」や「やすらぎの場所」という意味で、地域の人たちやサポーターが集い、食事を楽しむ場を提供したいという思いが込められている。

オープン初日は、地域の人たちやサポーターなど約50人が訪れた。提供されたメニューは「カボチャのみそ汁」や「鶏のてりたま炒め」など。チームの栄養士が県内の農家から提供された野菜などを使い、栄養バランスを考えて作った食事だ。

訪れた人たちは、はじけるような笑顔で食事と会話を楽しんだ。

利用客は「子どもたちがあまり外食に行きたがらないが、『ブラウブリッツ』と言った瞬間に『行きたい!』となった。ぜんぶ栄養があっておいしい」と話していた。

ブラウブリッツ秋田の岩瀬浩介社長は「秋田県が少子化なので子育て世代の応援が必要だと思う。少しでも親の負担がこういった場があることで軽減できれば、家族団らんでいることができると思う」と語った。

子ども食堂は誰でも利用でき、小中学生は無料だ。今後の営業日は、クラブハウスの公式サイトやSNSで発表される。

クラブハウスではトレーニングルームの一般利用も始まる予定で、地域に根差した拠点を目指している。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。