車いすに乗っている女性が見つめる先にあるのは、小さなタブレット。
映っていたのは、高齢者向けのトレーニング動画です。

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都内の高齢者施設で、女性が使っているのは、話しかけただけで様々な操作が簡単にできるタブレット型の「アレクサ」。

アレクサの改良などを担当しているのは、Amazon社の福与直也(ふくよ・なおや)さんです。

福与直也さん:
高齢者施設であれば高齢者施設特有の使えるような機能を搭載していくということをしています。

若い世代だけではなく、運動機能が低下した人にも使ってほしいと高齢者向けに様々な改良を行っています。

施設の居住者:
使い心地は慣れたせいだかすごく良くてちょっと私、手放せないですよ。

男性が夢中になっていたのは、神経衰弱のアプリです。

福与直也さん:
こういったゲームを通じて、より脳の活性化を進めていただくために追加したアプリ。

便利な機能のほかにも、“高齢者の生活にプラスアルファの喜びを与えたい”。その思いで、福与さんは改良に取り組んできました。

そのきっかけは、離れた場所に暮らす義理の両親。アレクサでオンライン通話をした際、“高齢者にこそ必要な機能”だと言われたことでした。

福与さんは今後アレクサが高齢者の生活にどのように関わってほしいと考えているのでしょうか。

福与直也さん:
高齢化社会が進む中で、独居の方が増えていくのも今後の問題になっていくと思います。(アレクサで)日々連絡を取っていただく、そういったデジタルを使った生活のサポートを、今後できるような形になっていければなと思っている。

若い世代だけでなく、高齢者にも寄り添う機能を搭載し、アレクサを日々改良する福与さんの活動はあすも続きます。
(イット!9月12日放送)

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