木原防衛大臣は、陸上自衛隊と海上自衛隊で特定秘密の漏洩(ろうえい)が起きていたとして、幹部ら5人を停職や減給の懲戒処分にしたと発表しました。

木原防衛大臣
「いずれも各部隊の内部における漏洩であり、部外者に対する漏洩は一切確認されていませんが極めて深刻に受け止めています」

 防衛省によりますと、陸上自衛隊北部方面隊で部隊の指揮官を務めていた50代の2等陸佐が去年7月、訓練で、20人の隊員に対し特定秘密にあたる有事の際の活動について漏らしていました。この指導官を停職6日の処分としました。

 また、海上自衛隊の護衛艦「いなづま」ではおととし6月、「適性評価」を受けていない隊員1人を特定秘密の取扱者に指名し、船舶の航跡情報を扱う任務に当たらせていたということです。

 「適性評価」の実施について確認を怠ったなどとして、30から40代の1等海佐と3佐、2尉を停職6日、40代の2佐を減給処分としました。

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