秋の花・ヒガンバナ。名前の通り9月下旬の彼岸のころに咲く花として知られているが、山形市のヒガンバナの名所では“ある異変”が起きている。

例年は満開を迎える時期だが…

山形市の長谷堂城の城跡では、かつて山城だった地形を生かして、約15年前から地元のボランティアがヒガンバナを育てている。ヒガンバナは涼しくなると咲く花で、例年はそろそろ満開を迎えるころだが、2024年はまだ2割しか咲いていない。

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長谷堂合戦ボランティアガイド・結城晋太郎さんは「暑いとヒガンバナは咲かない、涼しくならないと。20度~25度くらいが一番いい。例年だと彼岸の中日を境にしてそのくらいから咲き始めて、今ごろ、見ごろを迎えている」と話した。

2023年の10月上旬の写真。満開になり、斜面一面に真っ赤な花が咲き誇っているのが確認できる。

一方、26日に同じ場所を見るとヒガンバナがほとんど咲いていなかった。

ここ数年は残暑が厳しく、例年より10日ほど開花が遅れている。満開まではまだ時間がかかりそうだ。名所のヒガンバナを写真に収めたいと、山形市から訪れた人は「朝晩の気温も下がってきて本当に秋だなと思い始めたので、でももう少し後の方がいいのかな」と話していた。

場所によっては咲いている花も増えて来たヒガンバナ。少しずつ涼しくなり、このあとようやく本格的な開花を迎える。

長谷堂合戦ボランティアガイドの結城晋太郎さんは「この時期になると山に映える。きれいな緑の山をバックに赤い花が咲くコントラストをぜひ楽しんでほしい」と話す。

長谷堂城跡公園のヒガンバナは、10月上旬ごろ満開になりそうだという。

28日(土)からは「長谷堂城山彼岸花祭」も始まる。そのころにはヒガンバナも見ごろを迎えそう。また、10月5日まではボランティアガイドが常駐して希望すれば公園を案内してくれるので、訪れてみてはいかがだろう。

(さくらんぼテレビ)

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