「人類が地球システムを圧倒し始めた時点は1952年頃」。愛媛大学や東京大学などの共同研究グループが、世界中の地層を調査して明らかになったと9月24日に発表しました。

調査したのは、愛媛大学沿岸環境科研究センターの加三千宣教授らを中心にした東京大学、松山大学、京都大学などの共同研究グループです。

このグループは、世界の地層137地点で過去7700年間の人の影響を示す痕跡を調査。この結果、1952年の3年前後から人の体に有害な汚染物質PCBやマイクロプラスチックを初めて検出したほか、プルトニウムなどの大気中の核爆発による放射性物質の急増など、高度な技術的な革命を反映する多数のシグナルが地球規模で発見。前例を見ない人の影響の痕跡の急増が、ほぼ同時に起こっていることが判明したとしています。

この結果が示すのは「人の活動が地球規模で刻まれるほど、強大な力を持つようになったことを反映している」としています。またこの後に温室効果ガスによる気候変動など、地球のシステムにとっての根本的な変化も発生。人の痕跡の急増もあわせて、人の影響が地球で支配的でなかった1万1700年以降の状況では起こりえなかったと分析しています。

加教授は「これまで地質的に気候変動や生物の変化の境界を示してきたものの、人の影響という新しい基準を示すことができた」としています。

また「人の影響によって環境が大きく変わったしまった『人新生』の始まりを議論するうえで将来的に重要性を増す」と期待を示しています。

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