1日午後、臨時国会が召集され、衆議院・参議院の本会議で指名された自民党の石破茂総裁が、第102代総理大臣に選出されました。石破氏はこのあと総理官邸に入り組閣を行い、皇居での総理親任式と閣僚認証式を経て、夜、石破新内閣が発足します。
4日には、衆参両院で、石破氏が内閣で取り組む課題などについて表明する所信表明演説が行われます。
それに対する各党の代表質問が、週明けの7日と8日にわたって行われる予定です。
石破氏は、その後、9日に党首討論に臨んだうえで、衆議院を解散する考えです。
一方、臨時国会の会期を巡っては一時混乱しました。
9日の衆議院解散を前提に、与党側が会期を9日までとする提案をしたのに対し、予算委員会の開催など十分な国会質疑を求める野党側が反発姿勢を強めたためです。
30分近く遅れて始まった衆議院本会議では、立憲民主党の小川幹事長が、異例の反対討論に立ちました。
そして、石破氏が、総理大臣に選出される前に衆議院解散を表明したことに対して、「ルールを守ると掲げておきながら言行不一致で嘘つきのそしりは免れない」と批判しました。
このほかにも、野党側は会見などで対決姿勢を強調しています。
維新の遠藤国対委員長は「今までおっしゃってきたことを前言撤回するようなものだ、到底納得のできるものではない」、共産党の田村委員長は「党利党略のためには何でもやるということ。非常に危険な政権になる」、国民の玉木代表は「非常に傲慢で、権力行使を軽んじている。自民党を変える前に、自分自身が変わってしまってどうするんだ」などと述べています。
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