イチゴに砂糖をからめる=いずれも東京都中野区の織田製菓専門学校で
イチゴを鍋に入れて砂糖をかけ、へらで混ぜて、からめます。砂糖を浸透させ、果汁を引き出す作業です。火にはかけません。砂糖の溶けた赤い果汁は、とろりと液状になります。イチゴが8割ほど浸るまで10分近く続けます。丸いままのイチゴは半分ほど浸るまで混ぜます。砂糖はグラニュー糖を使いました。上白糖やきび糖にすると、より甘みを感じる仕上がりになります。砂糖が溶けた果汁に8割ほど浸るまで混ぜ続ける
いよいよ火にかけます。平出さんは、鍋肌に残った果汁をそっと拭き取りました。こげつかないように、という一手間です。 まずは弱火で、こがさないように時折鍋を回します。白いあくが出てくるので、スプーンですくったり、表面をキッチンペーパーで押さえたりして、取り除きます。 あくを取ったら、強火にして、へらで混ぜながら煮詰めます。均一に煮詰めることが大事です。 「この煮詰め方が足りないと、ジャムがサラサラになってしまいます」 まんべんなく混ぜているつもりでも、へらが届きにくい部分もあります。むらがあると、平出さんは鍋を火から外して全体を混ぜ、また戻していました。 全体がとろりとしてきたら、香り付けのレモン汁を入れて、また混ぜます。温度が105度ほどになったら火を止めます。 火にかける時間の目安は、あくを取るまでが10分、煮詰めるのが20~25分。温かいうちに保存用の瓶に入れて冷ます
温かいうちに保存用の瓶に入れて冷まします。できたてのジャムを生のイチゴにかけて食べたら、新鮮さと甘さが引き立ち、ぜいたくな味わいがしました。 かんきつ類など水分の多い果物でジャムを作る場合は、砂糖を多めにするか、市販されている食物繊維の「ペクチン」を使うといいそうです。(鈴木久美子)◆材料
イチゴ 200グラム グラニュー糖 100グラム レモン果汁 3グラム(大さじ3分の1程度)◆食の疑問 お寄せください
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